普通と違う力をもつ人々の、癒しと優しさにあふれたまちでの暮らし

現代では希少となった「魔法使い」の子孫たちが暮らすまち、花森。

無自覚で使っていた魔法が原因で職場に居づらくなってしまった陽菜は、ひいおばあちゃんが住んでいたという花森へと居を移す。
そこは、魔法使いの子孫たちが暮らす隠されたまちだった。

陽菜はそこで心を癒され、次々と嬉しい交流が生まれていく。


不思議な力を持っている人たちが、その優しさゆえに数を減らし
ひっそりと生きているさまは、恩田陸の『遠野物語』シリーズを想起させます。

陽菜のほかにも様々な住民が登場しますが、皆ハッピーエンドで安心して読むことができます。

現代社会でささくれだった心を癒したい方には、ぜひおすすめしたい作品です。