エピローグ とある一家
今日も保育園には、多くの子供達が預けられる。
毎朝仕事に向かうお母さんやお父さんが、自らの子供を預けにくる。
みんなさんは必ず「今日もよろしくお願いします」と挨拶をする。
俺も「いってらっしゃい」と子供と一緒に見送る。
中にはたまに泣き出す子供もいるけど、そこは『保育士』として、今では腕を磨いた俺に隙はない。
直ぐに子供の興味を引くモノを見せると、子供はぱーっと笑顔になる。
子供を中に入れると、また次から次へと子供達が来るのだ。
「一条くん。お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
保育園の仲間達に挨拶をして、俺は帰宅路につく。
慣れた帰り道を歩くが、真っすぐは帰宅しない。
何故なら、買わないといけないものがあるからだ。
帰り道、コンビニエンスストアに寄り、少ないお小遣いでプリンを三つ買う。
俺は緩む頬で帰宅する。
ピーンポーン♪
立派な一軒家のインターフォンを鳴らす。
すると、すぐに「いま出るね!」と声が聞こえる。
それを聞いただけで、俺の頬はもう緩み続ける。
そして、勢いよく開く扉。
「おかえり! パパ!」
「ただいま!」
扉から出て来た
俺はそのまま受け止め、抱きしめたまま持ち上げる。
ああ……すっかり重くなったものだ。
「おかえりなさい」
「ただいま」
中に入ると美しい女性が赤ちゃんを抱いて俺を迎えてくれる。
「今日の子供達はどうだったの?」
「みんな元気に遊んでいたよ。あかねが少し泣いちゃったかな?」
「まだ赤ちゃんだからな」
笑顔を見せる彼女。
その時。
「もう! パパはママとばかり話さないで!」
「おー、これは失礼しました。
「わーい! パパ大好き!」
プリンが好きだから――――ではない、無くてもいつもこう言ってくれる俺の最愛の娘。
俺は買って来たプリンを、妻と娘と一緒に食べながら幸せなひと時をかみしめた。
立派な一軒家の表札には、
『
と書いてある。
――――後書き――――
『転校生美少女はシングルマザー女子高校生だった。』を最後まで読んで頂き、心より感謝申し上げます!
こちらの作品は、御峰が初めて書くリアルが舞台のラブコメになります。
いつもの異世界とは違う雰囲気に、書いてる最中は戸惑う事がいっぱいでした。
それでも、葵ちゃん達の事を、より多くの方に読んで頂きたくて、色々悩みながらも書きあげる事が出来ました。
この作品は皆さんにとって、どういう作品でしたか?
皆さんの心に残る一作品になってくれたのなら、作者として、とても嬉しく思います。
短い間でしたが、ここまで毎日応援してくださった読者様、完結後に最後まで読んでくださった読者様、各話に応援やコメントをくださった読者様、そして作品フォローや★で応援してくださった読者様の皆様。本当にありがとうございました。
作者の御峰はこれからも沢山の小説を紡いでいくつもりでございます。
もしよろしければ、違う作品にも遊びに来てくださると嬉しいです。
ぜひ作者フォローもよろしくお願いします! ありがとうございました!
転校生美少女はシングルマザー女子高校生だった。 御峰。 @brainadvice
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