第4話やりたい放題にされる

「楽しもうよ、今日も」

艶かしい吐息と共に小悪魔のように囁き、背後から抱きしめていた左手をブラウスの裾に伸ばしてブラウスの中へと突っ込む京堂。

彼女の指先が腹をゆっくり撫でていく。

「ひゃんっあっあんっ、あっあっ——」

彼女が撫でる手つきがイヤらしくて、喘がずにはいられない。

身体中を撫でられまさぐられ、抵抗しようにも意識が保てずに喘ぎ声を上げることしか出来ない。

そのうえ、言葉攻めまで合わせイジメ続ける彼女に敵いっこない。


私の両親が帰宅していないのをいいことに私をオモチャにする彼女。


ほんと、楽しそうだな彼女こいつっ……


一時間も続いた地獄は終わり、ぐったりと横たわる私に満面の笑みを浮かべた彼女が楽しかったねとほざきやがる。


くそっ、彼女こいつの弱みさえ掴めればやり返せるというのにっ……


いうまでもなく、身体は汗ばみ、ブラウスが張りつき気持ち悪い。


「茉奈夏の全てを独り占めできて幸せだよぅ〜!はあ〜ぁっ幸せすぎるっ!」


横たわる私の隣に座る彼女が見下ろしながら、頬を紅潮させご満悦な表情を浮かべて言う。


ベッドから起き上がる気力を奪われ、浴室に向かえない。


「もう少し抑えらんないの、愛佳。もたないって、ほんとに……」

「若いんだし、大丈夫だって。抑えられたら、こうなってないじゃん」


他人事だからって……


「汗流したい。肩貸して、愛佳」

「いいよ。茉奈夏の身体を洗っ——」

「絶対だめ。浴室には入れない」

「えぇーそんなぁー……分かったよ」






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ヲタクな彼女と彼女を写真に収めたい親友ちゃん 闇野ゆかい @kouyann

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