第5話 トリスと石原
東京都杉並区高円寺
石原は、昼間から大衆居酒屋のカウンター席に座り、その店で一番安いトリスのハイボールを飲みながら、串カツともつ煮をつまみながら
独り言をつぶやいていた。
コージの奴、わざわざ試写会から電話してきやがって、挙句の果てに拍手の音聞かせながら、
『ごめん、スタンディングオベーションがすごくって良く聞こえないよ。改めて電話するから石原くんも頑張ってね』って。ほんと嫌味な奴だよなあ。
そもそも、コネでドラマの原作採用されてくせに!今回だって、ヒロセカンナちゃんと子猫の可愛さだけじゃねーか。俺だって、あれ位全然書けるよ。
今回も石原はSNSでネガティブキャンペーンを行ったが、影響はなく無駄に終わっていた。
しばらくすると石原の横に、突然黒いスーツを着た男が座り、
「石原さんですね。」
「えっ、あっ、はいそうですけど。どなた様ですか?」
「申し遅れました、私、カドカワbooksの角田と申します。実は大事なお話がありまして。。。。」
映画『女スナイパーは派遣社員⁉ザ・ムービー』はヒロセカンナちゃんファン、ネコ派住民、そして安野監督フリークにより支えられ、その年の上半期No.1ヒットとなった。
終劇
女スナイパーは派遣社員☆彡 ザ・ムービー 夕哉圭シロー @yuyakeshirou
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