魔法と魔書と義理娘

タイトルからは想像がしづらいと思いますが、タグを見てください。『魔法』『魔書』とありますよね。
これはそう、まさに現代ファンタジーであり、ライトノベルです。
とは言え、筆致はそんなに軽いものではなく、緻密で濃厚。これまたタグにある通りハードボイルドです。
現代ファンタジーが好きな私は、読んでいてとてもわくわくしました。

文彦と義理の娘になる結沙は魔法が使えません。
そしてこの世界には『上位主義』なる差別思想があります。
魔法を使える者が上位に君臨し、使えない者は下位。
そして多くの人が「私は上位主義者ではないです」と『平等』を口にしながら腹の内では見下している。
それは現代社会にも言える社会問題でもあり、それを提起しているともいえる。

魔法が使えない者は、隷従するしかないのか?

しかし、文彦と結沙はそれに抗います。
いったいどんな方法で?
答えは本作でご確認ください。