第37話 だが、断る!って言ってみた
ロラン殿下が、同じ馬車に乗ってる。
まぁ、流石は公爵家の馬車だけあって、子供1人増えたからって特に狭く感じる事も無くて。でも、私の定位置がお継母様のお膝から殿下の隣になっちゃってさ。
色々お話しする事になっちゃって。
「冒険者稼業?今の君が?」
「はい。コレでも『ランクC』の冒険者なんです」
驚くロラン殿下にギルドカードを見せる。
冒険者の証である、女神フェリシアの不思議な力の結晶でもある身分証。荒くれ自由業の冒険者にとって、
「いつの間に?アイラ」
「名前や
「何だかんだで、グレートボアやオークキングも倒してますから。あの3頭が、ですけど」
「確かに。4聖神獣ならランクBの魔獣ですら相手にならないだろうし」
私自身は何の力…処か取り柄すら無い。
でも
で、テイマー物の理屈(へへ、そこそこ読んでるんだよね、前世では)だとテイムした魔獣に入る経験値の割合が高く、テイマーって中々レベルが上がり難いモノなんだけど、
そんなこんなで、冒険者稼業数ヶ月の私でもあっという間のレベルアップを果たしているの。
ヒガンザタンサラスの冒険者ギルドは、私の
ランクCはもう中堅。そこそこベテラン。
まぁ、今の私がベテランとしての役割を担う事なんて有り得ないけど、でも多分、国家災害級魔獣討伐でも私達は対応出来る。
何せ、炎、水、大地属性最強の
「
「使役とはまた違うみたいなんですけど。実際
「は?」
「『奈落の顎』って谷奥に巣を作ろうとしてたんです。ギルドから『谷奥の魔獣分布に異変有り』って調査依頼来てて。巣作り終わってたら面倒だったんですけど、その時は作る前だったみたい。同行してた
コレ、マジで大騒ぎだったんだよ。秘密だけど。
「ちょっとアイラ?そんな危険な事してたの?」
「でも、私には
つまり、物理的攻撃は私には効かない。
そして、
確かに
でも、この時は、
「
「山奥へ飛び去ったんだもん。誰も困んないよ」
私の意見。で、3頭は私の言いなり。
ギルドには報告してる。
「そうね。貴女達にとってはその程度ね」
お継母様が呆れ気味に見えるのは気のせい?
だって元々依頼は調査。討伐じゃないもん。
「だが
「それは、王子様として『聖獣使い』の私への依頼、という事ですか?」
「最終的には父上の判断だろうけど、そうとってくれて構わないよ」
やんちゃ坊主の雰囲気は無い。
王族としての責任感。やっぱりロラン王子は敬慕出来る王太子だわ。
だが、断る!
「え?」
「お断りします。未来の災厄を理由とした討伐は、とても納得出来ません。その理由、私にも当てはまりますよ」
もし私が世界征服の野望を持ったら。
『
みんなで転生〜チートな従魔と普通の私でほのぼの異世界生活〜 ノデミチ @ndmt
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