君は後から来たけれど

パパがいてママがいて。その次に君がやって来た。だから二番目とか三番目と思うこともある。けれどそうじゃない。そうじゃなかった。お別れをして初めて気がつくこともある。君の言葉は僕やママをいつか救ってくれるかも。だけど「バイバイ」その後の言葉に返す言葉はこの世にはない。それは君がいないから。とても短い作品です。それでもこの世界に遺って。誰かとお別れをした人。そんな時。私たちは時計の針や暦よりも途方もない時間を過ごすことになるのかも。そんな時思い出したい。読みながら思いました。これから出会う人。別れる人。私にとってこの書き手さんの作品に触れることはとても幸せな時間です。時間は長さじゃない。そう思います。ぜひ他の作品も探してお読み下さい。本編のタクト君のように。よい作品。よい時間でした。ありがとうございます。