不思議な万年筆とモノノケ、陰陽師が大正の世に舞い踊ります!特等席でその場を見ているのかのような臨場感は鳥肌ものでしょう。大正ならではの雰囲気や戦闘など、十分に満足できるものがあります!最後まで読み切ったそこの貴方、きっと満足したことでしょう。
女学生にして令嬢である塚本美津江が、一本の万年筆を拾ったことから始まる、妖しく不可思議な物語。大正時代の帝都を濃密に描き出す、妖しくも美しい文体がすごく好みでした。物の怪。言霊。陰陽師。そうしたものが好きな方に特におすすめです。
今回、各話のタイトルに沿ってのレビューなるものにチャレンジしてみました。序:かつてモダンという言葉が、ずい分とかぐわしい香りと上品な色気ある響きを帯びる時代が確かにこの東の島国日本にもあったのです。その文が気品をただよわせて、彩に織り上げるは大正ロマン破:おいおい。来たよ。来ちゃったよ。このワクワク展開。球: 球って何? お後は本編にて。