遠路ようこそ!うち、ええ物件ありまっせ!

こんにちは&こんばんは。

田舎暮らしと田舎の嫁初心者の、小烏です。


 春ですね!


 今朝は冬眠明けとおぼしきアマガエルを見かけました。

ここのところ珍しく晴れ続きなので、早いとこ湿った場所に行ってね!と心の中でエールを送り、通りすぎました。


上空では鳥たちが賑やかに囀ずっています。

最近「にわかバードウォッチャー」になったので、なんの鳥が気になりますがスズメとヒバリくらいしか聞き分けが出来ません。

飛ぶと羽が黄色に透けてみえるオシャレな鳥の名前は後で調べることにいたしましょう。

(カワラヒワかもしれません。) 


 おっと!目の前をツバメが横切りました。

はじめて姿を見せたときはもっとシュッとスリムだったように思いますが、今日は少しふっくらしている気がします。


 以前ラジオで聞いたところによると、ツバメはオスが先に渡って来てメスは一足遅く到着するのだそうです。メスが来るまでにオスはめぼしい場所を確保しておかなければならないということです。


 何かのアクシデントでメスが先に到着してしまったら…。


メスは長年連れ添った相棒を待つことなく、新しい出会いを求めるのだそうです。ツバメ界 も厳しいのですね。

いま我が家の上を飛び回っている6羽のツバメはオスたちなのか。

二羽で囀ってるのでカップルが3組なのか。


 ところで、我が家には並んで建つ母屋と離れの二階の屋根を繋いだ東西方向の通路があります。

パイプ椅子が横に4つ並ぶくらいの幅のある通路は、この辺りの農家にはよくあるつくりで雨の日の洗濯物は此処に干します。

摘んだ茶葉や豆の選別も段ボールとゴザを敷いてこの通路でします。

日陰で風通しもいいので夏の農作業の休憩場所にもなります。

七輪に炭をおこして魚を焼いたり、焼き鳥を焼くのもここです。


 このあたりの自由猫もここを通ります。

一昨日はハチワレ猫が我が家のような顔で通りかかり、洗濯物を手にした小烏を見て文字通りびょーんと後ろ飛びに跳んで脱兎のごとく逃げていきました。

あれほど猫に驚かれたことはないので、寂しかったです。

そしてあれほど全身の毛を逆立てた猫も初めて見ました。


 この通路の軒下には、亡き義父が作ったツバメのカップルを誘致するためのあれやこれやがあります。壁に打ち付けられた棚状のものや、中途半端な位置の棒。なにを考えたのかブランコのようなものまで。


しかしツバメとしては魅力的ではなかったようで、通路の改修をしてから40年ツバメが巣を掛けたことはなかったのだそうです。

義父、内心毎年楽しみに待ってたんだろうになぁ。

 

 ところが!

去年の春。我が家では40年ぶりにツバメが巣をかけました。


 ちょっとベテラン風な番い《つがい》。

洗濯物を干す小烏の眼前を平気で飛び過ぎていきます。

一度は頬に翼の風圧を感じるほどでした。


巣を作るところを見ていると、二羽が一緒に飛んでくるのに泥を咥えて巣を作っているのは一羽だけなんです。もう一羽は近くに止まって見ているだけ。

あれは片方が巣作りに熱心でもう片方は無関心ってことなんでしょうか?

それともそういう習性なんでしょうか。


 さすがに六羽のひなの子育てはワンオペというわけにはいかないようで、二羽でせっせと虫を運んでいました。よくよく見ているとご夫婦のほかにもう一羽、お腹の辺りの羽毛が少しもしゃもしゃしたツバメが虫を運んできています。先のラジオで聞いたヘルパーと呼ばれるツバメでしょうか。


ヘルパーツバメは虫を咥えてきても両親がいると追い返されていました。

両親公認ではなかったのか!

でも子どもたちは誰からの餌でも大きな口を開けて欲しがっていました。


 ある日ツバメが「ツピー!ツピー!」といつになく強い声でうるさく鳴き騒ぎました。家から出て空をみるとご近所に巣をかけているらしいツバメたち6羽も飛び回っていて、全員でカラスを追いかけていました。


 その後も「ツピー!ツピー!」の警戒音がすると気になって外へ出てみていました。

すると別の日にはカラスがツバメの巣のすぐ近くまで通路に入り込んできているではないですか!

人間が出てきたので、さすがにカラスは飛んで逃げました。


この後すぐに、通路の入口にビニールテープを暖簾のように下げました。

ツバメサイズなら難なく通過出来ますが、カラスサイズだとバシバシ翼が当たるはずです。やはり翼が当たるのは嫌だったようで、その後カラスは通過の中までは入って来ませんでした。


 カラスに狙われつつも、6羽の雛は無事に巣立っていきました。

巣の真下にあった水道は、糞で汚れるからと段ボールと新聞紙で覆いをしていたのですが、これでやっと使えます。

そこいらが糞で汚ごれるからといい顔をしなかった義母も、ツバメたちが巣からいなくなると「寂しいなぁ。誰もおらんなったんぁ。」と空になった巣を眺めています。


 なので、そこを飛び回るツバメさんたちよ!

いい物件ありまっせ!

人間のボディーガードつき!

蛇もネズミも上がれない返し(義父作)つき! 

去年は無事6羽の子どもたちが育だった実績付き!


そんな我が家の通路。

どうでっしゃろ!




近況ノートに写真があります

(義父が作った謎のツバメ用ブランコです)

https://kakuyomu.jp/users/9875hh564/news/16816927862666131454


追記

2022,4,20現在、ツバメは通路で巣をかける予定はないようです。


追記2

本日田んぼの真ん中の農道を歩いていて、雉に遭遇!

写真をとる間もなかったので、バードウォッチングをされている方のエピソードをご紹介します。

雉のいい写真があるんですよ!


宮草はつか様作

バードウォッチング日記より

https://kakuyomu.jp/works/16816927860013933718/episodes/16816927862552134539



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