小烏、家庭内バーテンダーに挑戦す

こんにちは&こんばんは。

田舎で同居の嫁をやってます、小烏です。


 小烏はアルコールが飲めません。

舐める程度ならいいのですが、養命酒のコップ一杯のビールで顔は赤く、動悸は激しく、胃がムカつき、体が痒くなり、眠くなります。


 実父もアルコールが飲めませんでしたので、父譲りの体質だと思います。

母は家系的におそらく「イケる口」だと思いますが、父と姑に気兼ねして、家で飲むことはありませんでした。


 そもそも、実家の食卓にお酒が出ることがなかったです。風邪のときに出てくる「赤玉ポートワイン」と料理に使う日本酒以外家になかったと思います。

なので、婚家で生前義父が米代わりに日本酒を毎晩たしなみ、義母が夫のビールを半分よこせという姿はにはたいそう驚きました。


 さてその昔、今から思うと嘴の回りがまだ黄色くてピヨピヨいっていた「若気の至り」の頃。

お酒のルールも知らない大学生のときのこと。

先輩方に新歓コンパでとても素敵なお店に連れて行ってもらいました。今から思うとbar的なところだと思います(たぶん)。


 自分のアルコールの耐性も知らず綺麗で美味しいカクテルを同級生と何杯か飲んで、トイレととても親しくなり、ついでに足にキました。自転車でお店まで行っていましたが、どうやって帰ったのか記憶にありません。


****

  妹の証言によると

  小烏が自分で母にSOSの電話をしたそうです。

  母は妹と二人で駆け付け、母は小烏本体を。

  妹が自転車を、家まで運んでくれたとのこと。

  その節は、本当にお世話になりました!

****(以上追記いたしました)


以降、お酒の席で付き合いでアルコールを頼んでも舐める程度、口にするのは烏龍茶かジンジャーエールにしています。


 次にお洒落な店に行ったのは、夫と初デート(まっ!)で、これも今から思うとbar的なお店でした。


 その時は確かお店の方(バーテンダーさん?)に好みを聞かれて、「アーリータイムズ」というウヰスキーの水割かロックを出され文字通り舐めていました。舐めただけですが美味しかったです。


 ウヰスキーというものが、美味しかったので、初めての「バレンタイン」(まっ!)のとき研修で東京に行っていた夫に「バランタイン」(ベタですが)というお酒を贈りました。  

「バレンタイン」に「バランタイン」。

けっこう自分でも可愛いな(まっ!)とウケておりました。


 夫が一晩で研修仲間と飲み干したと聞くまでは。


 その後、お洒落なbarとは縁のないまま今に至るのですが。

カクヨムでとある作品(「バーでカクテルを吞む事へのススメ」)を読み、barへの憧れがむくむくと沸きました。

相変わらずアルコールは苦手ですが、最近ノンアルコールカクテルもあるとのことで、小烏でもお邪魔出来そうです。


 が、しかし。

時代はコロナ真っ最中。

お洒落なお酒のお店に行くどころではありません(地元にないし)。


 が、しかし。

家飲みというやり方がありますよ。

と、いうエピソードまでありました。

そう、今や調べると簡単にカクテルの作り方とか出てくる時代。

これは、やってみるべし!


 初心者中の初心者なので、ちょっとお洒落そうで簡単で家にあるもので出来る「カクテル」に挑戦です。

ビール、ある!(ノンアルコールも)

トマトジュース、ある!

ジンジャーエール、ある!(小烏秘蔵のが)

レモン、ある!(野菜室に)

ミント、ある!(庭に)

氷、ある!けれど、家の氷はカクテルに不向きとのこと。隣町のコンビニに買いに行きました!


今夜はロールキャベツ(*これも「台所」公開しました)にして、カクテルのあと夕食をサッと食べられるようにしておきます。

次に家族に今夜はカクテルをやる!と宣言して、お客様気分を整えておいてもらいます。

 いつもなら作り置きのおかずをところ狭しと並べるのが義実家のやり方ですが、今回は「カクテルを楽しむ」ので並べません。


 グラスもビールもトマトジュースもジンジャーエールも、キンキンに冷やしてあります。

氷も買ってきたし、レモンも輪切りしてあるし、ミントも新芽を摘んで洗ってあります。


 おつまみにはガラスの小皿に、ちょっとずつポテトチップス、カシューナッツ、チョココーティングした小粒のいちじく。

これで「雰囲気」を出しています。


さて!本番!

まずはキッチンのカウンター越しに注文を受けます。

メニューは2つのみ。

レッド・アイ(トマトジュースとビールのカクテル)。

シャンディガフ(ジンジャーエールとビールのカクテル)。


 名前がいいですよね。

「シャンディガフ」「レッド・アイ」名前からどんなものが出てくるのかさっぱりわかりませんが、いかにも大人な空間に似合いそうです。


 照明を落とした空間にジャスが流れ、カウンターの隅には先客。

正面の棚にはたくさんのお酒。煌めく磨かれたグラス。

ちょっとだけくたびれたスツール。

アンニュイな音楽に重なる、低い話声と氷の音。


 あ、注文が決まりました。

現実に戻ります。

夫はトマト&ビール。

義母はわからんのでお任せとのこと。

小烏はジンジャーエール&ノンアルです。


真っ白に冷えているグラスに、カラン(この、カラン!がいいですよね)と氷を2つ3つ。家の氷と違って買ってきたアイスは透明感が違います。

 

 1つのグラスにトマトジュースを半分ほど。

2つのグラスにジンジャーエールを半分ほど。

2つのグラスにビールをフチまでゆっくり注ぎ、1つのグラスにノンアルビールを同じく注ぎます。菜箸(お洒落なまぜるものがなかった)で優しくひとまぜ。

トマト&ビールにミントを浮かべ。

ジンジャーエール&ビールにレモンを。

とても綺麗です。 

これを自宅でなく、雰囲気のいいお店で味わったらさぞかし美味しいでしょうねぇ。


自家製カクテルは、たいそう好評でした。

★★★でした。


でもね、やっぱり素敵なお店で日常を忘れて楽しみたい飲み物でした。

少なくとも、居間のテレビの音や、無粋な電話のコール音はないほうがいい。

行ってみたいなぁ!


追記

翌日カクテルへのアンコールがあり、「ジントニック」にも挑戦したことをお知らせいたします。



* 参考にした作品はこちらです。

「ビールベースのカクテル」 

皇 将様作

「バーでカクテルを吞む事へのススメ」より

https://kakuyomu.jp/works/


* 近況ノートにこの時のカクテルの写真を載せておきます。


* この時のロールキャベツの記事はこちらです。

https://kakuyomu.jp/works/16816927860823401507/episodes/16816927861847205349


* 「台所」の番外編で「カクテル」を作った時の記事はこちらです

https://kakuyomu.jp/works/16816927860823401507/episodes/16816927861956828632




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