努力したいって思えるのです_She

 私は意外と冷たい人だと言われる。会って話す時は明るく元気なのに、SNSになると途端に簡素なメッセージばかりで冷たく感じるらしい。


 でも仕方ないじゃない? 面と向かって話していれば声のトーンとかあくまで自然体のままで細かい感情は伝わるけど、それが文字に変わっただけで絵文字とか顔文字とかがないと感情が見えてこない。そういう本来ならコミュニケーションにいらないはずのものを付け加えるのは、色々と正直めんどい。


 ——でも、そんな私にだって少しくらいめんどくさくっても頑張ってみようかなって人がいるの。


『今日の課題見せてーーー(*」>д<)」』

『少しくらい自分で頑張りなよ……』

『でもいざ学校で会ったらいつも見してくれるよねー? じゃー今見せてくれてもー? いいよねー? ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ』

『あれはどうしてもダメだった時だけ。それにいつも見せてばっかりで僕にうまみがない』

『ふーーーーん? うまみがあればやってくれるんだーー? (⸝⸝⸝¯ω¯⸝⸝⸝)』


 まだまだこういうの不慣れだけど。


『まあ、頑張ってみるねっ! (๑•̀ •́)و✧』


 ——その人のために……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

好きは原動力! 杯東響時 @Hibiki15

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ