[短編]拳神に憧れる子供たち
あーる
第1話
これは、とある世界のごく普通の家庭での話。
「ダニー!ちゃんとお片付けしなさい!」
「あとでするー!」
「そう言っていつもお母さんが片付けてるのよ!ちゃんとお片付けしないと拳鬼が出てきてゲンコツされるわよ!」
「ゲンコツやだよー!えーん」
「なら早くお片付けしないとね」
「はーい」
「ねぇカイン。将来の夢はある?あったらお母さんに教えて欲しいわ」
「ぼくはね!けんしんさまみたいにつよくなりたい!」
「拳神様みたいに強く!良いじゃない!じゃあカインがもう少し大きくなったらお父さんに稽古付けてもらいましょうか♪」
「ほんと?!やったー!はやくおおきくならないかなぁ」
「あらあらカインったら気が早いわよ」
拳鬼と拳神。拳鬼は恐れられ、畏怖される存在。拳神は尊敬され、崇められる存在。様々な噂や伝承が伝わり、 真実を知るものは居ない。が、研究者の間では拳鬼と拳神は同一人物ではないかと噂されていたりいなかったり。そもそも、拳鬼はどのような罪を犯したのか。拳神は何を成し遂げたのか。今となっては神のみぞ知るところである。
[短編]拳神に憧れる子供たち あーる @ryo_tomo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます