@nabashinogawa

漫才;鍋


ツッコミ·ボケ登場

ツッコミ「どうもー天カイザーですーよろしくお願いしますー。」


ボケ「ゆくゆくはこのコンビ名を子供につけようと思いますー。」


ツッコミ「やめた方がいいね。はい」


ボケ「時に相方。」


ツッコミ「腹立つ言い方。何よ?」


ボケ「こんな寒い時期はさ、鍋がうんめぇと思うんだよね。」


ツッコミ「あー確かになー。鍋ってね家族と一緒にねー食ったりねーそういうの楽しいですよねー。」


ボケ「そうそうあと恋人とかとね。もー最近は鍋しか食ってないよ。」


ツッコミ「何味が好きなの?」


ボケ「闇鍋」


ツッコミ「毎日食うなよ気持ちわりぃな」


ボケ「え?」


ツッコミ「あんなもんはな若気の至りでダチとやって死ぬ程後悔してもう二度とやらねーって誓うもんなんだよ。」


ボケ「始めたのはそいつらなのにね。犠牲になった食べ物に感謝とか出来ないんだろうね。」


ツッコミ「毎日犠牲にしてるやつに言われたくないと思うよ。」


ボケ「俺はちゃんと食してるよ。汁1滴も残さないで。」


ツッコミ「すごいよお前。ほんとは聞きたかないけど何入れてんの?」


ボケ「君が聞きたくないことを俺が言うの?非効率的だよそんなん。」


ツッコミ「そっ…」

ここボケスピード速めで

ボケ「そういう無駄な時間が非効率そのものなんだよね。彼女の靴下です。」


ツッコミ「お、おぉ分かってんじゃねーか(ちょっと笑って)」

少し間を開けて

ツッコミ「彼女の靴下!?」


ボケ「うん」


ツッコミ「待って吐きそう。なんてもん入れてんの!?」


ボケ「かわいい彼女のものだったら靴下だろうと肉じゃがだろうと食えるよ!」


ツッコミ「比較対象に肉じゃが置くなよ!彼女可哀想だろ!大切にしろ!」


ボケ「してるよ。してるしされてるよ。今日だって来てくれてるし。ほらあそこの席!」


ツッコミ「え?う~ん?」


ツッコミ「死ねって書いてあるボード持ってるけど。」


ボケ「彼女なりの愛情表現ですよ。ちなみに他の具材はですね」


ツッコミ「もういいよテロだよお前がやってること。」


ボケ「豚肉、牛肉、鶏肉、しらたきとかかな。」


ツッコミ「肉多いけどまあまあ普通じゃん靴下ちゃんと闇鍋してんじゃん。」


ボケ「の種!」


ツッコミ「…はい?…」


ツッコミ「た、種?どういうこと?肉の種って何?しらたきの種って何?」


ボケ「美味しいんだよ。他の具材の良いアクセントになるしさ。ちなみに他の具材は…」


ツッコミ「うるせえもう喋んな!」


ボケ「えーせめて汁の素についてだけでも言わせてよー。これが終わったら今日はこの辺で帰らせてやるよ。」


ツッコミ「お前のさじ加減で終わりどころ決まんねーよ。まぁいいや汁だけならな。汁だけならな!」

ボケ速めで

ボケ「愛憎」


ツッコミ「…え?」


ボケ「どうもありがとうございましたー」


ツッコミ「どこで終わってんの!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

@nabashinogawa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ