以前一度途中まで読んで、相容れないと感じたのでレビューなど消してしまいました。因みに私も当事者で、Tにあたります。資料として考えると、凄く良いと思います。ただ、これが全てではなく色々な方がいますので、読まれる方はこれで全て理解したつもりにならないで頂きたいと思います。データ集めや考察等かなり大変だと思いますし、凄いとは思っています。
俺は心と体が女だけど、女にも男にも恋する人です。思っている以上に「LGBT」を意識してしまっていたけど、これを読んで少しずつ自分が認められている気がしました。言葉への違和感は感じていなかったけど、これを読むと共感が沸きました。思春期の子供ですが、この話に心が動かされました。
当事者の目線と、しっかりとした取材力に裏打ちされた良作です。今やたらと推進されているLGBTQへの果たし状のようなものであり、同性愛者や両性愛者に異性愛者、そして障害をもつ人々へのどこか温かくも客観的な恋文のようでもある。作品としての完成度に圧巻されます。きちんとソースなども記載されており、論文的な面から見ても他のネット論文(笑)とは格が違う!虹色を推進する運動が街やメディアのあちこちで見受けられる昨今だからこそ、ぜひ読んでおきたい一作です。