ティーブレイク ~イースト~

*予約時間を間違えて設定しており、遅くなりました。すみません……!


 イーストには種類がある。

『生米でパンを作ったら、カッチカチの丸パンが出来上がった話』を読んだ方なら何となく想像できると思うが、ドライイーストや天然酵母など色々な種類がある。


 種類は大きく分けて、3つある。生イースト、ドライイースト、インスタントドライイーストだ。



〇生イースト

 生きた細胞をそのまま圧縮しただけのもの。水で溶かして使用する。

 どの種類のパンにも向いているが、とくに砂糖を多く含む生地や折り込み生地などに適しているという。



〇ドライイースト

 生のイーストを熱風により乾燥させた粒状のイースト、使用する際には40度前後のお湯で戻し予備発酵をする。


 焼き上げたときの香ばしさがいいといわれているので、フランスパンなどのハード系のパンに向く。


 ちなみに、私が生米パンで使った天然酵母はここに部類されるようである。当時は、ドライイーストとインスタントドライイーストの違いが分からなかったものだから、同じように扱い、失敗している。良い子は真似しないように。



〇インスタントドライイースト

 予備発酵がいらない、直接材料に加えられるイースト。生イーストの1/2~1/3程度の量でパンを作ることが可能で、他の2つのイーストよりも扱いがしやすく、発酵力が比較的強い。


 全てのパン作りに適しているが、加糖生地用と無糖生地用があるので使い分けが必要。



 このようにイーストには種類があるが、パンを作る本によってはドライイーストとインスタントドライイーストを同じ括りに説明しているものもある。それはもしかすると、インスタントドライイーストでも、パッケージに「ドライイースト」と表記してあるせいかもしれない。


 よって購入する際は、材料に入れる前に湯で戻す必要があるのか、予備発酵なしに使ってよいのかを、パッケージを見て確認する必要がある。


 また、初心者がパンを作る際はインスタントドライイーストの使用を勧めたい。扱いやすく、おいしいパンが出来る確率が上がるからだ。


 ちなみに、イーストはフランス製のものは多い印象がある。日本のブランドで出しているものでも、原産国がフランスのものばかりだ。私がここまで使ってきたスーパーの自社ブランドのものもフランス産だった。


「酵母」と表記してあるものだと、日本のものもあると思う。実際、私が生米パンで使用したのは天然酵母で、日本産のものだった。


 インスタントドライイースト一つとっても、会社によって特徴が少しずつ違う。イーストのエネルギー源となる砂糖などが少なくても、発酵する力が強いものもあれば、沢山の砂糖を加えることで力を発揮できるものもある。また、イーストの香りもそれぞれ違うし、においの強さも違う。


 本当に、何通りの組み合わせがあるので、こればっかりはどれが一番いいかというのは、使ってみないことに分からないところだろう。


<お知らせ>

2回目の米粉パンの写真を近況ノートに掲載しました。

https://kakuyomu.jp/users/Pleiades_Yuri/news/16816927860331032801



<参考書籍>

『イチバン親切な やさしいパンの教科書』(坂本りか/新星出版社)

『新版 イチバン親切な やさしいパンの教科書』(坂本りか/新星出版社)

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