第2話
ここは国の首都
学園にはこの国に君臨したという神マークが刻まれている。そしてここの一番の特徴は異能者の専門学校があるという事。
ここにある異能者専門学校にこの国の15歳になった神に選ばれた子供達は一斉に集まってくるのだ。その中でもAクラス(最高位)になることで王に直接使える事もできるのだとか。入学した時点でエリートコースが確定すると言ってもいい学校、当然神の子供達と偽って入ろうと画策してくる奴も出てくる。ほら、そこにも1人
「よし、とうとう入学受付開始だぜ!」
「俺の名は透(とおる)。惜しくも神に選ばれなかったが学園に入学して金持ちになる
為に潜入中だ。天紋も入れたし体も鍛えてたしバレる訳がない、はず、、だといいな、、、バレませんように。」
「絶対入学してやるぜぇぇぇ!!」
「はい次の人、天紋見せて」
「どうも透です」
「はい、透君ね。
ん、この天紋偽物だね、これじゃ入学できないね」
「え、?」
「神の紋章を偽ることは重罰となっているのは知ってるよね」
「はい、、、」
「連れてけ」
「ひゃん!やめて触らないで、あ〜れ〜」
まぁ大体の人はこうなる
そして現在
「はい、次の人天紋見せて」
晴風です
「晴風君ねよろしく。
うん。天紋も本物だねどうぞ中へ入っていいよ。」
門の中は異能者専門学校とはいえ、普通の学校だ。実習スペースが少し多いくらい以外は。校舎を見ていると、何処からか懐かしげな声が聞こえてくる。
「あ!おーい晴風〜」
呼ばれた方を振り返るとそこには
久しぶりに顔を見た幼馴染がいた。
彼女の名前は、英 遠火(はなぶさ とうか)
綺麗な金髪を二つ結びにして、すらっとしなやかな体、透き通るような白い肌。優しい視線を飛ばす青い瞳。明るいのに、どこか気品があるように感じてしまう彼女は、幼馴染の贔屓目抜きに見ても美人だと思う。親同士が仲が良く小さい頃はたまに村に遊びに来ていたのだ。そして彼女も、神に選ばれた1人だ。
「遠火!久しぶり小さい頃遊んだ以来かな?」
「そうだね、あれから全然会ってなかったから、、見ない間に大人になったねぇ」
目を細めてじっくり観察するようにしながら言ってきたが気にせず返答する。
「そうかな?あんま実感ないけど、」
「変わったよ」
「前もカッコよかったけどもっとカッコよくなっちゃったよ・・・」
「え?なんて?ごめん声が小さくて聞こえなかったんだけど」
「な、なんでもない!」
と久しぶりの友人とのたわいない会話を弾ませていると
後ろの校門の方から声が聞こえてきた。
「おい!みろよあれ!」
「ああ!本当だ。スゲー美人だな」
どうやらすごい人がいるらしい目をそちらの方に向けると、視界に入ったのは、一言で言うと美。恐ろしく整った顔立ち、完璧な体型でどこか妖艶な雰囲気を纏った黒髪の女の子がいた。
「やっぱり来たわね、あいつ」
「ん?知り合いなの?」
「いいえ、一方的にこっちが知ってるだけよ、むしろ同世代で知らないあんたの方がおかしいくらいよ」
「へぇ、」(僕が情報に疎い自信があったがここまでとは・・・)
「あいつの名前は月弓 夜世(つきゆみ よる)
良いとこの貴族ね
そして運動神経抜群、頭脳明晰、容姿端麗それに加えて、これから強力な異能まで授かるんだから、そりゃ注目されるわよ。
間違いなく同世代で最強に1番近い1人ね」
「一部ではこの国の希望なんて呼ばれてるらしいわよ」
「!?あれは、、、」
何かに気づいたかのように彼女が近づいたくる。
そして
「やっぱり来てたのね晴風君これからよろしくね」
「え?僕?」
「やっぱり覚えていないのね、まぁいいわ
とりあえず今はね」
幼馴染がなぜか月弓さんを睨んでいるがそれを無視し
「あぁこちらこそよろしく
ごめんね、覚えてなくて。」
「構わないわ、お互いに楽しい学園生活にしましょ」
そう言い残すと彼女は校舎へと行ってしまった。
「入学早々に変なやつに絡まれたわねぇ
まぁ忘れて私達もいきましょう」
「そうだね、、」
入学者は講堂に入って校長先生のなが〜いお話をきかされた。正直キツかった。終いには神より授かりし言葉を送りますとか、訳の分からん人まで出てくる始末。が生徒会長は美人だったな、あの人な話は不思議と苦じゃなかったし、生徒会長も神に選ばれた子供達なんだよなぁ。天紋を与える基準に容姿も含まれているのだろうか?そんな事を考えているとあっという間に話は終わり
能力測定に移ることになった。
異能子供達 @fukuro0320
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