とある物書きの教習所ライフ セカンドシーズン

普通審査3度目

　いい加減終わらせないと軍資金が限界を迎えるギリギリのところまで来ました。流石に懐具合を無視できるほどの余裕はありません。

　担当検定員からも、そろそろ終わらせようと発破をかけられて乗車しました。

　しかし、もう検定自体がトラウマになりつつあるのか、教習では絶対にやらないような凡ミスを連発し、それでもどうにか減点で留まるように足掻きます。これだけしくじっていれば、どのような動きをすれば減点され、それを最小限に留めるために、どのような措置を取れば良いのか、全てわかるようになってしまいました。今回は途中で点数がまずいとは言われませんでしたので、おそらく検定中止はないはずです。

　ですが、減点超過で不合格の可能性は濃厚でした。

　卒業検定の受験者が沢山いたこともあって、結果が出るまでかなりの時間を待ちました。私は完全に落ちたと思ったため、死人のような顔で、落とすなら早く言ってくれと言わんばかりの重苦しい空気を漂わせていたと思います。

　しかし、3度目で奇跡は起こりました。

　ようやく普通審査合格です。

　点数はかなりスレスレでしたが、しくじった時にきちんと足掻いたお陰で、最小限の減点で済んでいたようです。

　検定員がこれまでの教習で何度かお世話になっていた方だったので、笑いながら3度目の正直だと仰って頂けました。

　何だかんだで、卒業まで1ヶ月程度を要しました。普通車AT教習1段階の時と、ほぼ変わらない時間を費やしたと思います。週2日あるいは3日のペースで通い、基本的に1日1コマ、偶に2コマ乗車しました。

　これからの流れとしては、免許の書き換えのために免許センターに向かう必要があります。試験はなく、ただの手続きですので、気負うことはもうありません。強いて言うなら、受付時間がとても短いので遅刻が許されないことくらいでしょうか。本免学科試験を受けに行くつもりで早出すれば良い話です。

　と言っても、普通審査課程では路上教習がありませんので、MT車を路上で乗りこなす自信は全くありません。

　もしかしたら、教習所ライフサードシーズンが到来してしまうかもしれませんが、それは別のお話ということで。

　AT限定免許を持っていて、今後限定解除をしてみたいと思っている方。

　限定解除の予定はないけど、内容に興味がある方。

　最初からMT免許を取得したため、限定解除とは無縁だけど、興味がある方。

　限定解除を済ませて、普通審査が懐かしいと思う方。

　全ての方に、この仕出かしまくった教習所ライフを楽しんで頂けたら幸いです。

　【追伸】

　免許センターで限定解除の書き換えをして貰いました。相変わらず、朝一で行っても入場待機列が出来ている混みっぷりで辟易しました。

　そこで、これから免許を取得する方に向けて改めて伝えたいことがあります。

　免許センターに向かう前に、自分がどの窓口で手続きをするのか把握した方が良いです！

　私は技能試験免除の限定解除、すなわち免許証に判子を押してもらうだけでした。なので、免許を初めて取得した時、つまり学科試験を受験する時と受付窓口が異なりました。

　窓口はとても混んでいますし、都道府県によるかもしれませんが、私の居住地域では受付時間も大変短いです。そのため、うっかり並び間違えると致命的なことになりかねません。

　免許センターには人が沢山いて、自分がどうすれば良いのか分からなくなってしまいそうになりますが、免許センターに行く前に自分がどう動けば良いのか頭に入れておくことをオススメします。

　本当に、どうすれば良いのか分からなくなってしまった時は、その辺にいるスタッフを捕まえて尋ねるのが一番だと思います。自分で判断して間違えるよりも、スタッフに質問した方が確実です。口調がキビキビしていて怖いかもしれませんが、丁寧に対応して貰えるはずです。私も、書類の書き方で迷った時はスタッフに聞きに行きました。書き間違えて、最初から書き直しではやってられませんから。

　今回は免許証に判子を押してもらうだけだったので、学科試験を受験した時よりもずっと早く帰ることが出来ました。帰り道、のんびり遊ぶ余裕がありましたね！