9歳 選考会②
◉公募
賢者小隊は特殊任務にあたります。
そのため新規に有能な人材の募集をします。
身分•種族は問いません。
複数回に分けて採用選考会を行います。
不採用の場合でも日当は支払います。
場所: リゼル領 競馬場
選考基準
◎必須項目
戦闘経験がある方
長距離移動の経験がある方
▷兵士•斥候部門
①モンスターとの戦闘経験がある方
② ダンジョンでの活動経験がある方
③騎乗可能な方
(騎乗未経験の方は訓練します)
試験は実技、長距離走などがあります。
魔法使いは属性ごとに実技があります。
斥候部門は追加で別途実技があります。
▷兵站部門(複数名)
馬•馬車•食料などの運営•管理をします。
①馭者経験がある方
②厩務経験がある方
読み書き•計算試験あります。
馭者の実技試験を行います。
▷特務兵(複数名)
小隊の調理•配給•補給をします。
現地調達する物を調理•加工出来る方求む
①鍛治職、肉職人、料理人の経験者
②ダンジョンでの活動経験がある方
選考会にて実技(各部門単位)試験をします。
材料はこちらで用意します。
▷衛生兵部門(複数名)
小隊の負傷者の治療をします。
① 医療•看護の経験がある方
② ダンジョンでの活動経験がある方
軍医経験のある方は優遇します
☆★☆★
〜 王都の冒険者ギルドside 〜
冒険者A「おい!公募見たか?」
冒険者B「見たぞ!俺は参加するぞ!」
冒険者C「おまえの実力なら受かりっこねえ」
冒険者B「なんだとー!合格したらバカにしてやるからな!ダンジョンに行って走り込んでくる!」
冒険者A「俺も走り込みするわ!」
ミリア「皆さん、リゼル様の公募後から各所から依頼でダンジョン内部の護衛が多数出ています。走り込み中の護衛もありますから、そちらを受けてからの方がよろしいのでは?」
冒険者ギルドにも賢者小隊特需が舞い降りることになる。しばらくの間、ダンジョン内はマラソンをする依頼者と冒険者が多数現れることとなる。
後々、マラソン愛好家が増え王都でマラソン大会が行われるようになる•••
〜 クリフト大司教side 〜
「今すぐ王国内の優秀な神聖魔法の使い手と看護経験者を集めるんだ!教会からも賢者小隊に参加者を出さねばならん〜!!」
クリフト大司教の大声が静寂な教会の中に響き渡る。
彼の焦りはもっともで現時点でリゼルとの接点を持てていない•••今回を逃すと教会側は魔族討伐に関われない可能性が非常に高い。
頑張れクリフト大司教•••
〜 騎士団side 〜
第一騎士団長マックと第二騎士団長ルケアの話し合い。
マック「リゼル卿から手紙が届いているか?」
ルケア「どうやら同じ内容のようだな」
マック「特別小隊に騎士団から人材を派遣して欲しいと。条件が面白いな、リゼル卿らしいと言えばらしい内容だが」
ルケア「きっと賢者殿のことだ、こちらにも配慮してくれているのだろうな。いっそ条件の合う若い騎士たちを競わせてみるか?」
マック「面白いな!!王都民にも騎士団のアピールができる。リゼル領の競技場でやらせよう」
2人の団長がニヤニヤしながら話し合いは進む。
リゼルが出した手紙には、身分の差別もなく柔軟性に富んだ優秀な若い班長経験者(候補者)を1名紹介して欲しいと書かれてあった。
噂を聞いた若い騎士たちの訓練は日毎激しくなっていくのであった。
〜 魔術師団side 〜
ここにも騎士団と同じように手紙が届いていた。宮廷魔術師達と師団長が会議室で候補者を選んでいく。
「リードとロンザがいるから、それ以外の属性の魔法使いの派遣が宜しいかと」
「火と風の属性の使い手だな。中級クラスが使えないと役に立たんのでは?」
「そうですな。公募もしていることから在野にいる優秀な冒険者達も採用されよう。それらより劣る魔法使いを派遣したら笑われる」
「リゼル卿の家臣団は平民出身や他種族が多い。軋轢がないようにプライドが高くない人材で検討しよう」
「そもそも賢者を前にすればプライドなど役にも立たんだろう」
「それもそうか…それにブリード殿もいらっしゃる。きっと走らされるに違いない•••」
「体力がある奴を候補にしないとな…」
地獄のマラソン経験者達は前途ある未来の英雄候補者への直近の運命を祈るであった…。
〜 勇者と私の物語 〜 0歳から賢者やってます!賢者と領主と温泉譚 No-Bitter @nobitter0138
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