機械仕掛けの神よりも機械仕掛けな魔剣

コレはある種の命題というか、人間というものが向き合わなければならぬ「感情」という名の欠陥、それに対しての合理による徹底した理性での行動、そしてそれが糾弾されるという現実を分かりやすく示した、一つの例題というものではないだろうかと思ってしまう
それほど迄に、私はこの物語の主人公たる存在の在り方に、好感を持つと同時に、己がこの境地に到れるか否か、否であるという感覚を拭えないままでいる
「機械仕掛けの神」すら生温く感じる、徹底した鋼の理性、感情を切り離した合理を研ぎ澄ませた、「機械仕掛けの魔剣」の物語。
それをどう捉えるのかと言った形で、人の信条が覗けるような気までしてくる、そんな不思議な作品だと思います(コレ褒めてるの?)