多数のスキルを手に入れたとしても工夫は忘れない主人公
- ★★★ Excellent!!!
(2022/8/5執筆)
レベルがそれなりに高いにも関わらず、スキルを殆ど覚えなかった主人公ララクは、100回目のパーティ追放を受けてしまう。
だが、その条件を達成した事により、今まで追放された100のパーティに所属する冒険者のスキルを全て覚える事となった。
それによりララクは一気に最強クラスの冒険者となる。
この作品の面白いところは、多数のスキルを覚えたとしても、その使い方を戦いの中で研究するところだ。
現実世界でも、いい道具を買っても、使い方が分からなければどうしようもない事に似ている。
そして、ララクの挑む敵は彼のレベルより高い相手が多い。正面突破は難しいのである。
そこをどう攻略していくのかが作者の職人技であろう。
そして、ララクが最強クラスになった事により、周辺の冒険者にも影響を与えているのも読みどころである。
特に、100回目の追放をした疾風怒濤は、物語の中でも重要な役割を果たしていくだろう。