第二十三話 エピローグ
「というわけで、今回の魔族のきな臭い動きというのは、王女出奔に伴う捜索活動でした」
「なるほど」
「詳細は報告書にまとめてありますので、ご確認をお願いいたします」
「よくやった。初ミッションは無事クリアだな」
「ありがとうございます」
これで生き残ることができた。
「いやー本音を言えば、あの破壊僧を連れて任務達成なんて絶対無理だと思っていたが、なんとかなるものだなぁ」
上も相当驚いていたぞ、と続けられた言葉にピキリとくるものがあったが、まあ耐える。もうミッションも終わったことだし、アニーとはこれでオサラバだ──そう思っていた時期が僕にもありました。
ボスはいい笑顔でこう言った。
「上からお前とアニーを正式なコンビにするよう命令がくだった」
は?
「これからも破壊僧とバディを組んでばんばんミッションをこなしてくれ」
唖然としたのも束の間、僕は超絶いい笑顔でこう切り返した。
「断固として──お断りいたします」
「上からの厳命だから。命が欲しかった言うことを聞いといたほうがいいぞ」
こうして、奴隷に落とされた僕が大往生するための苦難はまだまだ続くのであった。
チート無し転生ですが生き残れますか? 宮原陽暉 @miya0123456
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます