第4話 『じゃあな『じゃあニャ『じゃあね』』』
「やっぱりご主人はチートなのにゃ、こんな反則の塊みたいなら王戦も行けそうにゃん、、、
「ん、?なんかいったか?猫人(笑)」
「なんでもないにゃん、てか猫人の、後ろに変なのついてないにゃんか?」
「失敬な、変じゃないぞ似合ってる」
「なにぃかバカにされた気分にゃ」
猫人が小さく、それはもうとても小さく呟いた王戦に関した一言は薄暗い夜の虚構に流れ消えていった
「、、、あの、私は?」
こうしてオリガもまたその存在を虚構へと変えていくのであった
「あっあの、治療、するにゃん」
「あぁそうだな、んでどうやってやるんだ?やり方によっては考えるところもあるが」
「それにゃねぇ、まずこの子の症状は物理的なものじゃにゃくて精神的なものなのにゃ、というのも、これは防衛本能にゃん、
自分の身を周りから守り逃げ離れるために、
にゃんがね。
精神の防衛網をちょこっとずつ外していって慣れさせるにゃん」
「成程、まぁ、大丈夫、なんだよな?」
「万が一にも失敗はないにゃん、ただ今このままの状況が続くだけにゃ」
「大丈夫、じゃないよな?それ」
「できなかったんだとしてももう一つの策が有るから大丈夫にゃん」
「あっ、なにそれメッチャ気になるんだが」
「あとッ、邪魔になるから離れていて欲しいにゃん」
「その前に街まで行くぞ、こんな所じゃ何があっても対処し切れるとは言えない」
「そろそろ良い、?」
「「あっ、、、」」
「もしかしてもしかしなくても、私のこと忘れてたよね?
まぁいいけど、それよりもこの虎達をどうにかしないといけないのだけれど、」
「、ぁあ、おい聞こえてんなら早く起きろ、おいッ!!
ハァ〜めんどくせぇなぁ『ウォーター』」
ザバァァァァァァーンンン
「おい、いいのか?、雷魔法で感電死させんぞ、それともなんだ?
こいつ殺ッたら起きんのか?ァあ゙ッ」
「ねぇ、濡れたんだけども、もしかしてふざけてる?
感電なんてしたら私も危ないんですけども、もしかして、
また私の事を忘れてたんですか?」
少し背中から悪寒がした様な気もしたのだがまぁなにかの間違いだろう、というか間違いでいて欲しいそうだ。
うん、きっと気のせいだ、例え水で濡れてようとその状態で雷魔法を全体に使用して感電させようとしていても、だ。
そう、自信を持て、俺……………
ピクッピクピク
「おっ起きたな、おいお前ら、返事をしろ、無事でこれからも普通に過ごせるなら一回吠えろ、異常が有るなら無言だ、
こいつに話せ、そしたらなんかしてやるのかもしれん」
『『『『ガゥッガゥガゥ』』』』
「おい、俺は平伏せよ、とは言ってはいないんだが?、
なぁネヒト、翻訳を頼む、イライラしてきた早くしてくれ」
「はっはいにゃ、えと翻訳魔法とか、念話とかできないかニャン?」
『すまない、そういえばお前はネヒト、と言われていたな、
名付け契約もしたのだ、もう決まっているんだろう?それと、我々は一族の、いや一個人的にあの方が、ギル殿が良いと思ったので従者として生きていくことが、だ』
「そんで、何言ってんだ、そいつ、いやそいつら、か、ハァー」
『えっえとーぉ』
「言うなッ!!言わなくて良い!!、いや今自分がどれだけバカなこと言ってんのかはわかる、だがっ!!
だがしかしッ!!聞きたくなぁいんだよぉォォォ」
『主人様に服従の意思があると、これは一族の掟などの強き者が上に立つ仕組みのものではなく、
個人的に主人様が良いと思ったから、だそうです』
「ソウカァッナラ、ヨクっオレトイウジンブツノコトヲシッテモラワナイトナァ」
ケケケ カカかッ ケーケッケ
その人物は歪めた笑みを浮かべ不気味に声を上げていた
そして彼女もまた似通った様な歪めた笑みを浮かべて声を上げる
「フッフッフッ私を無視し続け更に私を差し置きケモミミに永遠の忠誠を誓われたこと、万死に値する。
私を怒らせたこと、後悔するといい、 フフ
そして此方もまた、新たなる争いの種をばら撒き続けていた
「なぁ、ネヒト、お前、オリガについて行け、
命令だ、」
「にゃ、ニャンで?ニャンでにゃん、わた、私っそんなに、迷惑なのかにゃ?」
今にも泣きそうな目で必死に真実を知ろうと彼女は力強く少年の目を見据えていた、そして起きた無言の鎮静もとある無情な一言により切り開かれた
「あぁ正直言って邪魔だ俺にとってお前は邪魔でしかない、
まぁ確かに聖女を治せるってのは朗報だった、だからわざわざ生かしておいてやったんだ、わかるか?」
「にゃっニャンれ!!ニャンでそんなに私のことを邪魔だと思っていたんなら
無駄に生かしておいて名前も与えたのかにゃんッ!!」
そして再び、二人の間を鎮静が貫いた
が、しかしそれもまた直ぐに解けた
「それはたまたまだ、たまたまいた、たまたまそこに人になれるレアな奴がいてたまたま聖女を直せてたまたま俺の敵に、障害になり得ない奴だと思ったからだ」
「にゃっにゃら!!その聖女さまはどうするんにゃ?」
「そんな事か、それならエクサラーでもなんでもある、何もお前でも今じゃなくても良い、所詮聖女もついでだ、俺は全部ついでだ、たまたま、今日も明日も昨日も明後日も来週も全部全部所詮もののついでに生きているだけに過ぎない、俺はもう無理して生きようとも思わないし、生きたいとも思わない、
わかるか?究極の自由は返って不自由なんだよ、整備された川の中でのみ自由を得た生き物と同じようにな、」
「んにゃッ!?そんにゃ事ッ」
「これは好意だ、あと一つ言い忘れていたが俺はその契約を破棄出来る」
「契約内容は絶対なのにゃッ!!」
「そりゃこの世の生物の限界でも絶てなかっただけだろ?」
剣術倍化、二百五十六の二百五十五四乗は1.2623830496605862226841748706511699984548477605358E+614、E+は意味わからんから除外するとして今の俺のスキルレベルは十二極、剣聖?勇者?馬鹿にするなよ
「絶、ほら、そのお前が言っていた繋がりってのが切れたのが分かったか?」
「そっそんにゃ、、あり得ない、にゃん、、、」
「もう分かっただろ?だから諦ッ——パシン
——「調子に乗るのは、甘えるのもいい加減にしなさいよ——「なっ!?」今の貴方は見るに絶えないわ、バカバカしい貴方はほんとガキね、期待外れだわ」
「あ゙ぁ゛?」
振われた拳がオリガの顔の目の前で風圧によりゴウッと強い音が響き止まった
「ほら、やっぱり出来なかった貴方意味のある殺しは出来る癖に理由の無い、意味の無い殺しは出来ないのね」
「なん、だと?」
「貴方のやっている事は所詮自己満足、極めて自己中心的で幼稚、現実から目を背けてその力で気に入らない事があったら暴れる、本当にガキよ貴方は」
バゴンッと先程とは比べ物にならないほどの轟音が轟き山が一つ消え地形が変わった。
「チッもういい、」——「全然良く無いんだけれども?」
「この音だ、すぐに誰かが駆けつけてきて騒ぎになるぞ?」
「はぁ、じゃあなオリガ短い間だったが楽しかった?よ、あとこの聖女は俺が持ってく、んでお前はどうするんだネヒト」
「私にゃ?私なら、、、オリガについて行く事にするのにゃ、私の感がそっちの方がいいって言ってるのニャン」
「そうか、これやるよ、——「んにゃ?にゃんにゃんにゃこれは、」
「そうだな、敢えて言うならアキュミュレイト宝石だな、その宝石には魔力が臨界点近くまで注がれている、それに魔力を注ぐと爆発が起きる、超圧縮型だから範囲はそんな無いけど、まぁ直径四十メートル位かなあとこれ、これは障壁まぁ上手く使ってくれ、どっちも二、三回は使えるから」
「そう、それは結構、有り難く使わせて貰うわ——「私も有効に使わせてもらうにゃん、あと、いややっぱりいいにゃ」
「ミーナを頼んだよ?もしもミーナの身になにか有れば全力で今貰ったこの宝石全部を使って殺すから」
「はぁ〜分かってるよ、じゃあな、政治の国まではあと二、三週間だろ?護衛は」
「実は私動きたく無いだけで護衛要らないくらい強いのだよ、あとネヒトもいるし」
「そっか、ほら、行くぞ聖女さま」
そう言い、少量の荷物と聖女を抱えて歩いていった。
Sランク級パーティーの没落術士 手加減不能な倍化スキルでこの腐敗しきった世界を改変する〜 ナメコ2世 @lTolpdbqloTl
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