彩瀬仁奈は死んだ
沙城
第1話(完結)
──1年前のあの日のことを、今でも鮮明に覚えている。
『──ここで速報です。人気アイドルのさんが自宅で亡くなっているのが発見されました』
淡々と顔色を全く変えずに話すアナウンサーと、テレビ画面の下部に表示される無機質なフォントのテロップ。
私はその様子を呆然と眺めていることしか出来なかった。
画面が切り替わり、以前が出演していたトークイベント時の映像が流れる。
彼女は、笑いながら司会者や他の出演者たちとトークを繰り広げていた。
なんで?どうして?
先月のライブでだって、すごく元気そうだったのに。今流れている映像みたいに、キラキラした笑顔で歌って踊って──楽しそうだったのに。
あまりに突然のことで頭の中が真っ白になって、現実だと受け止めきれなくて、涙すらも流せなかった。
SNSで友達の、また顔も知らないたくさんの人たちの悲しみの声をみて、やっとこの事実を受け止められてきた時、気が付いたら子どもみたいに大声で泣きじゃくっていた。
そんな彼女の命日から、今日でちょうど一年。
「大変申し訳ございませんが、当店そちらの商品は既に品切れとなってしまって……」
「分かりました。ありがとうございます」
数えるのも億劫になるぐらい繰り返した店員とのやり取りを終え、私は店を出る。ここで何軒目だろうか?多分軽く二十軒ぐらいは回った気がする。
今日は、私が推しているアイドル・彩瀬仁奈(愛称:にぃな)の一周忌。その追悼として彼女を特集した雑誌が本日発売されたのだが、
(やっぱりどこも売り切れかぁ……)
それなりに有名どころの雑誌だし、予約しなくてもある程度の数は刷ってくれるかな、とか、当日は事前に有休取ったし午前中から回っていれば一冊ぐらい買えるだろう、とかそんな甘い考えだった昨日までの自分を殴ってやりたい。
私は、傍にあったソファに腰をおろす。
書店や大きめのコンビニなど、自宅から徒歩圏内で取り扱いのありそうな店舗はあらかた回ってしまった。今いる大型ショッピングセンターだって、実をいうと少し無理して来ていたりする。電車に乗って遠出して探すという手も無くはないが、きっとどの店も似たような状況だろうし、あまり意味はないように感じる。
おもむろに取り出したスマホで、SNSを開いてみると、タイムラインには様々な声と感情が広がっていた。雑誌を購入できた人、私と同じように購入できなかった人、雑誌はネットで注文したようでその到着を待っている人、はたまたフリマサイトなどで転売されているその雑誌の出品を片っ端から通報している人……などなど。
あぁネットで買うって手もあったかー、なんて今更遅すぎる後悔になぜだかより一層腹が立つ。
ダメ元でサイトを見て回ったけれど、案の定どこも完売だった。分かっていたこととはいえ、『在庫なし』の表示が普段以上に胸に刺さる。
うーん。本当に踏んだり蹴ったりだ。これじゃあ何のために有休取ったのかが分からない。折角の休みを無駄にはしたくないけれど、正直何もやる気が起きないのも事実だ。
ただの八つ当たりみたいなものだけど、私も転売を追放してやろうかなぁ……。こういう人たちってどんな時にでも一定数いるけど、いったいどんな神経しているんだろう。ファンでもない、ただの利益目的だけの奴らが買わなければ、私だって買えたはずなのに。
ふつふつと湧き上がる黒い感情を表に出さないよう抑えつつ、スマホをいじっていると、上の方から声がふりかかる。
「──のー?もしもし?すみませんー?」
「へっ⁈はいっ⁈」
突然話しかけられた驚きで勢いのまま返事をし、顔を上げる。
そこには、見知らぬ女性がいた。
腰まで伸びる銀色の髪、陶器のように白い肌、宝石のような紅い瞳。服装は黒の長いロングコートにハイヒールで、白と黒のコントラストに赤がちょうどいいアクセントとなっている。身長は私よりも少し高いぐらいだけれど、とても細身だ。まるで同じ人間とは思えないほど浮世離れしていて、美人だった。
「あ、あの、どちら様で……?」
少なくとも、私の知り合いにこんな美人はいない。恐る恐る尋ねてみると、彼女は懐から一枚の名刺を取り出す。
「
差し出されるまま、私はそれを受け取った。
「『
あまりの意味不明さに、つい声に出して読んでしまった。
なんだこの怪しさしかない組織名。名前だけで大半の人は関わるのをやめてしまいそうなほど物騒だ。
「はい。私、生命管理委員会、人命死没課、人事担当のアヤカワと申します」
戸惑う私を見て、アヤカワさんは改めて自己紹介をしてくれた。そして、
「一言で言うと、『死神』ですね」
笑顔で、さらりと、そう告げた。
『死神』。今確かに死神って言ったよね?えっ……?もしかして私ここで死ぬの?というかそもそも死神ってこんな普通に現れるようなものなの?
しかし混乱する相手のことなど露も知らず、といった風に彼女は話を進めてしまう。
「あの……お名前は?」
「えっ⁈あっ、
流れにのまれて、つい名乗ってしまった。しかもフルネームで。こういう所で正直に答えてしまうのは悪い癖だなぁ、とか後悔してももう遅い。
アヤカワさんは一呼吸おき、
「──クジョウユノさん。貴方、『死神』にご興味はありませんか?」
確かに、そう言った。
──ちょっと待ってくれ。ただでさえ状況が飲み込めていないのに、どこまで追い打ちをかけてくる気だこの人。やっぱり新興宗教か何かなのか?
さっさと断って、すぐこの場から逃げれば解決するはずなのに、なぜだかそれが出来ない。そうさせるだけの謎の力が、彼女にはあった。
「は、はい?」
やっと発せられた声は、そんな間の抜けたものだった。
「今、私たち死神業界は深刻な人手不足となっておりまして……。なので、最近は人間の皆様も雇用しているのです。今日は別件でこちらまで来たのですが、とても優秀そうな人材がいらしたので、つい」
アヤカワさんは話しながら私の隣に座り、こちらをじっと見据える。『とても優秀そうな人材』というのがすなわち私のことなのだろう。
どうやら、彼女の話は全て事実なようだ。最初から感じていたことだけど、嘘をついているような素振りが感じられない。信じ難い話だけれど、名刺も、死神とかなんだかのくだりも、全部真実なのだろう。そう強引にでも理解しないと、ついていけない。
「『何かに対する憎しみ』が強い人ほど、こういう仕事に向いているんです。先程の貴方からは非常に強い、一定の人間に対する憎しみを感じました。あれほどの憎しみを抑え込み、しかも表に一切出さないというのは、余程の才能がないと出来ないことですよ」
あれか、さっきの転売でキレていた時のか。褒められているんだろうけれど、悲しくなるぐらい、全然嬉しくない。
ここでふと、私はずっと気になっていたことをアヤカワさんに問いかける。
「あの、死神にスカウトされたってことは……私、今ここであなたに殺されるんですか?」
「いえ、違いますよ。死神になるかならないか、決めるのは貴方自身ですから。その選択はご本人にお任せします。すぐに死神になることを希望されるのであれば今すぐにでも殺して《なかまにして》あげますし、そうでないのなら、きちんと答えが出るまで待ちます」
想像通り、死神になるには一度この世での生を終わらせる必要があるらしい。心のどこかでそうでない可能性に期待してたけど、そんなに甘いわけがなかった。
一応、最終的な選択権はこちら側にあるらしい。無理矢理死神にされる、なんてことは無さそうだ。
「それで……いかがですか?死後、死神ライフを送るのは」
「えっと、少し考えさせてもらってもいいですか?」
ばっさり断ってしまうのも少し怖かったので(相手死神だし)、私はやんわりとそう言い、立ち上がる。
「じゃあこれで、私は帰りますね」
話もいい区切りがついたところだし、時間もお昼時ぐらいで、ちょうどいい。私はそそくさとその場を離れようとしたのだが、突然腕を掴まれたせいで歩みが止ってしまう。
「──あの、もう少しだけ!もう少しだけでいいのでお時間いただけませんか?」
アヤカワさんの白く細い手が、私の腕を掴んで離さない。
「……なんですか?」
「先程言った『別件』に付き合って頂きたいのですが、よろしいですか?」
彼女は、何故か薄ら笑みを浮かべている。
「ちょっとしたインターンシップです」
× × ×
連れてこられた場所は、さっきまでいた大型ショッピングセンターから、歩いて数分の所にある陸橋だった。そこそこ大きく、下には線路が四車線敷かれている。普段は全車線で電車がせわしなく走っているが、今日は一度も走っている姿を見ていない。すぐ近くにある駅からは人身事故の影響で運転を見合わせている、という旨のアナウンスがかかっていた。
陸橋の歩道の中央には、一人の少女の姿。
薄紫色の髪に、黄緑色を基調としたパステルカラーの服。その服の飾りであろう、背中にある小さなデフォルメされた天使の羽根は、片翼が強引に千切られている。
そして周囲にはたくさんの服や靴、カバン等がボロボロになって散乱していた。足元には肉塊が転がっている。一瞬見ただけでは分からなかったが、それらが元々ヒトだったものと理解してしまった瞬間、強い吐き気に襲われた。
あまりの異様さに怯む私とは対照的に、アヤカワさんは一歩前に出て少女に声を掛ける。
「──あなたですね。命令違反者は」
声に反応して、彼女はくるりと身を翻す。
「……ぁ」
私の喉から、思わず声が漏れた。
低い位置で緩く結んだ二房の髪。ナース服をモチーフにした、ミニスカートの衣装。
忘れるはずがない。忘れられるはずがない。
そこにいたのは
「ニーナ」「にぃな」
二人の声が重なる。
にぃな──彩瀬仁奈が、亡くなったはずの彼女が、今そこにいる。
外見は生前の頃と一切変わっていなかった。異なる点といえば、手に持った血糊の付いた包丁と、服にべっとりとついた返り血ぐらいだ。
「なん……で」
絞りだした声は悲しいほどに弱々しく、吹く風に簡単に攫われてしまう。
にぃなはこちらを一瞥すると、瞬きする間に私たちの傍まで移動する。
「アヤカワ先パイと……あれ?」
彼女はぐっと顔を近付けさせ、
「あぁ!覚えてるよ、ユノちゃんでしょ!デビュー前からよくライブとか来てくれたよね」
そう、優しく微笑んだ。
少し鼻に掛かった特徴的な声は、私がよく知る彼女の声そのものだった。
間違いない、彼女は本物の彩瀬仁奈だ。
強い衝撃に足の力が抜けて、私はその場にへたり込む。
「嘘……にぃなは死んだはずじゃ」
「うん。は死んだよ。今のあたしは『ニーナ』。生命管理委員会人命死没課所属の新米死神」
歌うように、にぃな──もとい、ニーナは話す。
「なんで、ここに、いるの?」
「何でって……お仕事だよ、死神のね」
「──けれど、その数は明らかに貴方の仕事量を超えています」
アヤカワさんは一歩前に出て、先程までとは異なる厳しい声で口を挟んだ。
ぴりりと、厳しい空気に包まれる。
「これだと、罰則は免れないですね」
『罰則』。その言葉がいやに強く、脳に響く。上手く言葉にできないけれど、すごく嫌な予感がする。
「ま、待って!」
緊張した空気を破ったのは、私の震えた、ほぼ叫び声のような声だった。
「最後に、これだけ聞かせてほしいの」
両足に精一杯力を込めて立ち上がり、しっかりと両目でニーナを見つめる。
「どうして、どうして──にぃな《あなた》は死んだの?」
ニーナは一瞬面食らったような表情を浮かる。それから瞳を閉じ少し間を取って、言った。
「私ね、アイドルが嫌になったの」
彼女の瞳は、どこか淋しさが混じっていた。
「アイドルに限らす、芸能人全般に言えることだけどさぁ……。ゴシップニュースってっやつ?有名になればなるほどああいうのって湧いてくるんだよね。まぁ私の場合全部デマだったけど?それでも人間の頭には、その話の記憶がしっかり残ってる訳で。どんなに私が否定しても、いい話より悪い話のほうが残りやすいし、話が広がるのも早いからさぁ。あんまりあたしに詳しくない人とかには、ずっとそのレッテルを付けられちゃったりしてね」
熱愛報道とか交友関係などに関する根も葉もない噂は、彼女が有名になればなるほど出てくるようになった。下らないデマを作る人、流す人、そして彼女をあえて炎上させようと仕向ける人。彩瀬仁奈という光が強くなればなるほど、そんな闇も同時に強くなる。
私は彼女を、彩瀬仁奈の言葉だけを信じていたから深く気にしたことはなかったけれど。
彼女自身は、どんな気持ちでその悪意たちと向き合っていたのだろう。
「変な噂を流されるのがイヤで、本当はみんなを笑顔にしたくてアイドルやってたのに、そんなじぶんだけ楽しめないで、上辺だけの笑顔を振りまいて幸せにさせるなんてズルいことしたくなくて。
一度区切ると、目の前にいた彼女の姿が消えた。そして瞬間、ニーナは元いた場所、肉塊の中心へと戻っている。
両手を広げて、楽しそうに嗤いながら
「だからこうなったの!自分も死んで死神になって、それで醜い人間を、大嫌いな人間を殺す!みんなみんな、消えちゃえば、ほら、一番平和でしょ?」
そう話すニーナは、悔しいぐらいに──輝いていた。
生前の、まだアイドルだったにぃなの姿と、現在の、死神のニーナの姿と重なる。一年前のあの日からずっと、もう一度見たいと何度も願った、その姿が。
一筋の涙が、私の頬を伝った。
けれどそれも束の間、余韻を奪うかのようにパン!と、手を叩く軽い音が周囲に響く。
「──はい!これで話は終わりましたか?」
アヤカワさんは、表情を変えずに話を切り出す。
満足気な顔でニーナは一言、彼女に返す。
「ハイ、あたしが話したいことは全て話しました」
「では」
短く呟くと、アヤカワさんは右手の平から、自らの背丈の倍ほどの大きさの大鎌を出現させる。そして一歩前へ踏み出し、彼女はその鎌を横一線、ニーナの首めがけて切り裂いた。
「ッ」
思わず息を呑む。目の前で起こった状況を、すぐには理解できなかった。
ニーナの身体は、その一撃で首と胴体の2つに綺麗に分かれ、途端に灰となって跡形もなく消え去る。
彼女は、最期まで微笑んでいた。
私は呆然と、ただその場で立ちすくむことしか出来なかった。
「すみません……。お見苦しい所を見せてしまって」
放心状態の私に掛けられたのは、出会ったときと変わらないアヤカワさんの声。私のことなどお構いなしに、彼女は自分の話を続ける。
「まさか、クジョウさんがうちの部下と面識があったとは思いませんでした。少し酷なことをしてしまったとは思いますが……こちらにも、ルールというものはありますので」
一度言葉を区切り、アヤカワさんは改めて私の正面へ来る。私がふと顔を上げると、それを確認してからそっと口を開いた。
「──で、いかがでしたか?死神の仕事は。慣れないうちは大変かもしれませんが、慣れたら──」
無意識に、身体が動いていた。
怒りで我を忘れ、私は正面へと手を伸ばし、アヤカワさんの襟首を掴む。
「死人ごときが、生者にいちいち口出しするなよ」
それでも死神は表情を崩さない。張り付いた表情は悔しいまでに涼しげだ。
「人の心がないの?」
「えぇ、まぁ──死神ですから」
口元を歪め、彼女はそう嗤った。
× × ×
あれからすぐ、アヤカワさんは私の元から姿を消した。ニーナの処分を上司に報告する為に戻ったのか、それとももう私をスカウトするのは難しいと判断したからなのか、真相は分からない。
あの日の出来事は、数週間たった今でも受け入れられなかった。いや、受け入れたくなかったんだと思う。けれど、あの日貰った名刺がそれを無情にも否定する。あれは全て事実なのだと、紛れもない現実だったのだと、物語っているようにみえた。
ちなみに、発売日当日に必死に探して結局購入出来なかった雑誌は、すぐ重版が決定した。二度と同じ過ちを繰り返すまいと、私がすぐ近所の本屋に駆け込み、無事一冊予約することに成功。ちょうど今さっき入荷の連絡があり、仕事帰りにでも寄って受け取ろうかな、とかちょっと浮かれ気味に考えていた。
今日は珍しく残業もなく、私は帰路につく。思えば久しぶりの定時帰りかもしれない。
私は小さな楽しみに胸躍らせながら、会社の最寄り駅までの道中を歩んでいた。
駅前には大きなロータリーがあって、バスやタクシー、乗用車などが忙しそうに走行している。私はそのロータリー内で一番大きい交差点前で信号が変わるのを待っていた。
いつもと変わらない風景。普段と何一つ代わり映えしない日々。
──しかしそれは、前触れもなく崩れ始める。
車道の先が、何やら騒がしい。
気になって声のする方向を見ると、蛇行して走る一台の車が、こちらを目がけて走っている。
やばい、と。そう頭で理解して逃げ出そうとした時には、もう遅かった。
私が逃げるよりも早く、車の方が私の身体を捉える。右側から強い衝撃を受けたと思った矢先、私はそのまま地面へと叩きつけられた。
激痛で声すらも出せない。しかし追い打ちをかけるように、身体からはどくどくと赤黒い液体が流れ出る。同時に、体温もだんだんと下がっていく。
──わたし、どうなって、
意識は、ここで途切れた。
無数に立ち並ぶ高層ビル。その一つの屋上に、二人の影があった。
「痛い……。先パイに斬られた首まだ痛い……」
二つ結びの少女は、自らの首をさすりながら一人呟く。
もう一人の長髪の女性は、無言で眼下を眺めていた。
「それにしても先パイ、ズルいですよねー。死期が近い人間にあえて声かけてスカウトとか。それなら絶対入社させられるじゃないですかー!」
「そうね。あの子は名刺を死ぬまで捨てなかったから縁は結ばれているし、死後こちら側に来るのは間違いないでしょう」
眼下には、先程起こった交通事故の惨状が広がっていた。警察官だけでなく、マスコミや野次馬も見られる。
「『死人ごときが、生者にいちいち口出しするなよ』だったっけ?」
彼女は、嘲笑うように呟いた
「貴方も、
「先パイ?どうしました?」
「ううん、何でもない」
長髪の女性は少し間をおき、再び話し始める。
「わ。さて、私はあの子の所に迎えに行ってくるわね。どんな表情をするのか、楽しみだわ」
「相変わらず趣味悪いですよね~先パイ」
「死神なんて、みんなそんなものよ。それよりあなたは早く帰ってやることがあるんじゃないの?」
「うええ……。始末書嫌だなぁ……。自分が殺っちゃったこととはいえ」
「もう慣れちゃったんじゃないの?うちの課のトラブルメーカーさん?」
「始末書に慣れも何もないですよー!」
談笑する二つの影は、刹那、その場から姿を消した。
彩瀬仁奈は死んだ 沙城 @sazyou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます