古代人とは、そしてこの力の秘密は何なのか?

自らを古代人だと言う、学年一の魔法の天才、キャロ。古代人が何なのかはわかりませんが、その実力から、誰もが彼女を称えます。
一方主人公のヨルムは、剣術は平均以下で、魔法は底辺。
一見全く違う立ち位置の二人ですが、実はキャロ、ヨルムの前でだけ、普段のキリッとした姿とは違う、砕けた素の表情を見せてくれます。
そしてヨルムにも、とある秘密が。ヨルムは誰かのふとももに触れた時、その相手の魔力を増幅できるという、不思議な力を持っていました。

そうなると、その力を使ってチート無双なんて展開を想像されるかもしれませんが、違います。バトルはあって、ヨルムの力も存分に活躍するのですが、このお話のメインストーリーは、謎を紐解くことにあると思います。
ヨルムの不思議な力。それに、キャロの言う古代人。それらがいったい何を意味しているのか。さらに、この国の建国にまつわる謎も絡んできて……

隠された秘密が少しずつ明らかになるにつれ、ヨルム達は思わぬ真実を知ることになる。