最終話 ずっと一緒

最終話


蒼町side


そう決めたら、私の行動は早かった。


私は過去に戻ったら、直ぐに一馬様の所へ向かう。


「ああ、何て美しい…」


感動で涙が溢れる。


「神様は此処に居たんだね…」


私、本当にバカだったんだなぁ…


こんな素晴らしいお方を裏切っていたなんて…


過去の私に会えたら、一発かましてあげなきゃ!


「早く目覚めてね、一馬♪」


これからは精一杯頑張ろう!


どんな事をしてでも、え、エッチな事をしてでも!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


結果から言おうか…


…死んじゃいました!


どれだけ尽くそうが過去は消えない…


それを思い知りました。


必ず、霜崎が邪魔してくるのです。


この害虫め…


「殺せば良いんだ!」


と、私の首を絞めていく一馬様。


少し前までは苦しく、辛く、怖い物でした。


ですが、今は違います。


「ありがとうございます!」


私は喜んで受け入れた。


これは一馬様からの寵愛なのだ。


拒絶していた前の私が可笑しかったのだ。


冷たくなる身体と反比例して興奮だけが身体を巡り回っていく。


恥ずかしいが、少し濡ちゃった。


ああ、幸せ…


--------------------------------------------------------------


「殺せば良いんだ!」


死にました。


死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました死にました。


でも、私は満たされています。


だって、この行為は一馬様の愛ゆえの行動なのです。


ならば、私は受け入れるだけ。


さぁ、今日も!


「殺せば良いんだ!」

「はい!殺して愛してください!」


だから、今日も私は死ぬ。


変わらぬ今日を続け、彼から愛される日々を過ごし続ける。


変わってしまう明日よりも、永遠に続く今日の方が良い。


ありがとう、し…し……誰だか忘れたけど、名も知らぬ誰か。


私は貴方のお陰で幸せを掴みました!


「あっ、起きたの一馬!」


さて、今日も今日を始めましょうか!


「気持ちよくしてあげるからね!精一杯頑張るからね!だから、捨てないでね?」


ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと…


…一緒だよ♪


終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

彼女が浮気してたと思ったら、悪い夢だった クロスディアⅡ @crossdia

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ