紫月ちゃんと碧霧の、互いの感情の違いがこまやかで、うわあっ……! ってなりました。(驚いた? 引き込まれた? 胸に迫った? どれもちょっと違うので、うわあっ、になってしまいましたが、感情が静かに深く揺さぶられるかんじでした)
紫月ちゃんの体質(能力)ですと、碧霧とのひとときは、単純に「幸せ」では済まない、制御が難しいこともあるのでしょうね。
そして香古ちゃんも、ちょっと大人になった!
(乳歯が抜けるのを連想しました)
光に満ちた出立シーンが素敵です。
俺たちの戦いは、これからだ! ですね。
作者からの返信
紫月と碧霧、ちょっとしたことなのですが感情のすれ違いです。
モノにしたからどうでも良くなったとか、そういう訳じゃないないのですが、碧霧の切り替えの早さに紫月がついていけないというか。
いや、戻らないといけないのだから碧霧の行動自体が間違っているわけでもないんですけどね~。
>紫月ちゃんの体質(能力)
そうなのです。彼女の同調体質(今、名付けた)は、月詞を歌うために必要な能力でもあるわけですが、高すぎるために相手の気に引っ張られてしまいます。この体質が、この後の物語にも楔となって関わってきます。
そして香古、抜けました!! (そうです。乳歯が抜けるのと同じです~)
彼女は大人なんかより、ずっとぐんぐん成長しているんだぞって感じを出したくて、「何か抜けないと!」となりましたwww
そして月夜に向かって出立です。長かったですが、ほぼほぼ前振りですね、ここまで。
本番はこっからです。
冒頭の紫月の心情、凄くリアルです。
碧霧が一度戻らなければならないのは仕方のないことですし、すぐに迎えに来てくれるのだから、こんな気持になる必要もないけれども、だけど……なんですよね。
(碧霧が「あっさりしている」というのは、あると思うんですよね。碧霧本人はまったくそのつもりはないのでしょうけど。「なんで、そんなに不安に思うんだ?」なんて、真顔で言ったりするんですよね。そういうところが、乙女心を分かっていない。……って、勝手にごめんなさい)
紫月の「心が拐われてしまう」件、前にも出てきましたよね。
特に、碧霧の気に酔いやすいみたいです。
藤花の言葉もありますし、何か重要な意味があるんでしょうか。
いずれ、大きな事件に繋がりそうな予感がします。
香古、最後に会えなかったのは残念だけれど、素敵なプレゼント、嬉しいですね。
妃那古も、いい女友達。紫月は隠された姫だったので、こういう友達は初めてだったのではないでしょうか。
反乱を鎮めるために来たはずの沈海平。(碧霧は戦うつもりはなかったと思いますが)
でも、実はここに来たことは「休暇」で、これからが「戦い」ですね。
みんな、がんばって!
(いい旅立ちなんですが、やはり、右近と魁が心残り……)
作者からの返信
関係が深まってからの鬱です。今までの単純な「うれしはずかし」な関係ではなくなりますよね。今まで色恋の感情にわりと無頓着だった紫月が、ちょっとずつ自分の感情を自覚するようになります。
碧霧はその変化に気づいていません。おっしゃる通り、「あっさり」してます。自分の物にしたという安心感かな? すれ違いますよね~。
紫月の同調の高さは、今後、楔となってきます。そこら辺、ちゃんと書けたらいいんですが💦
沈海平では、本当にバカンスでした。碧霧も仲間ができましたし、紫月も女友達ができました。おっしゃる通り、同年代の友達誰もいないんですよ。
そして、右近と魁は──、これで終わるわけではありませんので!
女心を緻密に表現しておいでだなと……
すぐにどうこうなるには、どんなに好きな相手でもちょっと困ることが多いんですけど、でもだからと言っていつまでも何もないとそれはそれで、という。
そしてその気持ちは直接言うのではなくて気づいてほしいですよね。
あー、紫月の気持ち、とてもよくわかります。
何はともあれ、すれ違い気味だった二人がちゃんと上手くいって何よりです。
二人とも幸せだろうなあと思うと、あったかい気持ちになります。
それから、恋愛物語ってここで終わってしまうものも多くありますが、むしろここからがスタートとのこと、それって本当にわくわくします。
二人の関係が成就して、そこからますます心が繋がっていく様子を見られるんでしょうか。楽しみです!
作者からの返信
恋愛をどこまで引っ張るかは、いつも悩みの種です。この作品は、シリーズとしては三作目なのですが、恋愛の進展が一作目(紫月の叔母・藤花の娘の話)よりは早くて、二作目(藤花、深芳、千紫の話)よりは遅いという感じでしょうか。
出会いが出会いだっただけに、少々こじれ気味だった二人ですが、なんとか思いが通じ合いました。
そしてジャンルが「恋愛」なのに、ここから話が本筋になっていくという……。(もう恋愛は関係ないんじゃないのかという突っ込みはさておきですよ)
でも、二人の困難はこれからが本番なのです。