嘘をついている人へ
私が中学3年生の時に経験した話。私は個別の塾に通っていたが、そこで他校の友達が出来ていた。その子は、基本ポジティブ思考で、皆の中心になるような子。一言で表すなら、単純だけれども理解しがたい。凄く素直な子だった。その子の志望校は、普通コースと特進コースがあって、最初は特進コースに行こうとしていた。でも、ある日学年2位の男子から「俺は特進コースで模試受けてB判定だった。だからお前は絶対受からない。」と言われ、その子は志望を普通コースに変えた。でも願書を出した後で衝撃の事実が判明した。これは嘘だったと。その子は深く傷つき、責めた。嘘をついた男子と素直すぎて信じてしまった自分に。そしてその子は、翌日塾で号泣した。私と2人の先生ともう一人の友達の前で。2人の先生と私ともう一人の友達に、その子のメンタル状況がおかしいことに気づいた私が相談していたときに、急に和に入って号泣しだしたのだ。どうしても、精神的に不安定になる受験生。その子は、これまでのストレスと重すぎた事実に耐えられなかった。
勿論その子が悪いわけではない。
悪いのは嘘をついた男子だ。
学年2位という肩書きを使って、その子をからかった。
しかも、嘘だと明かさなかった。
それがなんともたちが悪い。
様々な事情で嘘をつく必要があるときはあると思う。
ただ、人を傷つけ今回みたいに人の未来も左右させてしまうときがある。
人を傷つけるような嘘は絶対に辞めて欲しいし、普段から嘘をつくのは最小限にして欲しいと思う。
批評物語 美央菜 @music-miyu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。批評物語の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
心の奥の奥/美央菜
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 37話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます