第2話 最強の剣士と最強の魔法使い

 さてどうしようか、とりあえず宿を決めて会議をした。

「ギルドマスター?が言ってたことが本当なら今日は役目を決めてギルドに行こう。」

 すると翔太は

「零士、お前はソードマスターがいい。俺はガーディアンになる。火乃香と美流はウィザードとヒーラーになるといい。否定があるならいいぞ。」

 と話したら火乃香は

「いいよ、私はウィザードをやるから美流はヒーラーをやるといい。どうだい美流」

「うん! 賛成。零士くんはどうする」

「分かった僕も賛成だ。じゃギルドについてから僕と翔太、火乃香と美流で別行動だ。ギルドについてから5時間後にまた会おう」

「「「了解」」」

 とりあえず冒険者ギルドを探したいところだがギルドマスター?に聞いてみるか

「ねえギルドマスター?」

「おいおい疑問詞にするのはやめろ、俺は正真正銘のギルドマスターゴールデル・ショールドだ」

「ごめんゴールデルさん、僕たちは冒険者ギルドに行きたいんだけどどこにあるのですか?」

「冒険者ギルドはここからうーん1キロぐらいだな。頑張れよ!」

「「「「はい!」」」」

 1キロっていっても歩いて1時間しても着かん。言われた通りに歩いてるつもりなんだが遠くね?なんか馬車とかねぇかなぁ、しっかし腹減った〜。そんなこんなで2時間後遂に着いた。1キロって嘘じゃねぇか、まあどうでもいいことだが…

「すみませぇ〜ん?なんだここ?本当に冒険者ギルドか?  殺気が充満しとるわ! やべぇ逃げようか」

「ガシッ」

「ヒッ!」

 思わず声を上げてしまった。

「だっ誰?」

「タクティクスマスター ストロンデ・モルド・ゴーラだ、隣にいるのはマジックマスター ミステルデ・モルド・ゴーラだ。俺の妹。」

「よろしく」

「「「「よろしくお願いします!」」」」

「俺の方に行きたいやつはついて来い!厳しいけどついてこられるか?」

「僕たちは魔王退治のためにここにきたのでどんな訓練だろうと絶対に逃げません!」

「言ったなぁ?」

「それでは5時間ほどお願いします!」

 僕達は知らなかった、ストロンデさんの訓練がまるで無間地獄のような訓練を受けることになるとは思わなかった。一方、火乃香と美流は、

「ミステルデさんおねがいします!」

「私はストロンデ兄さんのように厳しくはないから安心してね!」

「ほっとしたぁじゃあおねがいします!」

「うふふふふ!」

 ミステルデさんの方は秘密の訓練をしてるらしいが僕の方はそうも行かなかった

「まずは名前を聞こう」

「宝城零士です!」

「神成翔太です!」

「よし! 零士と翔太! 今から2時間ほど走ってこい! サボったら追加1時間!」

「はい!」

「ただいばもどりばじだ…」

「サボらずできたな! お前らが初めてだぞ、ガッハッハッハ! じゃあ褒美に伝説の12戦士が使ってた2本の剣と盾をやる、それは竜のドラゴソードと蛇のスネークウィップだ。ガーディアンには牛のカウシールドを渡す。」

「でもどうしてあなたがその伝説の12戦士の武器を持っているのですか?」

「それはお前達がランクAになったらいいぞ、ランクについては明日だ!次の訓練は剣術だ」

「剣術をマスターするには3つのスキルがある。剣撃波・瞬発・剣技、今日は3時間ほど瞬発の訓練をしよう」

「瞬発を取得するには3つのコツがある。まず土踏まずに空気を入れて爆発させることだ。靴に空気を充満させることはできんが足の筋肉があると靴の中に空気が入る。そしたら土踏まずを隙間がないようにする。そうすれば瞬発が取得できる。」

 土踏まずを隙間がないようにする?そんなことどうやってやるんだ?まあいいとりあえず3時間頑張るかと思ったのだが…

「スクワッド1000回頑張らんか?次は重力100倍だぞ?終わるまで帰らせんぞ」

「はい…」

 予定では3時間のはずだったが6時間もかかっちまった。

 やっと宿に帰ってこれた。当たり前だが火乃香と美流はいた。

「ただいま。」

「おかえり!結構大変な訓練をしたんだね…」

「ああ、でもそのおかげで武器が手に入った。夕飯食いに行こう!」

 なんだかんだ言って今日の1日は終わった。うちの父さんや母さんは心配してるだろうなぁ…その辺はフェンリルさんがなんとかしてくれるだろう。

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卒業したクラスメイト達とパーティ組んで魔王 退治 水川 火炎 @rnty12

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