卒業したクラスメイト達とパーティ組んで魔王 退治

水川 火炎

第1話 卒業式と新たな世界

「仰げば尊し〜♪」

 もうこの歌を歌う時がくるとはなぁ、無事高校も決まったしよく頑張ったわ〜悔いのない3年間だった。僕は宝城ほうじょう零士れいじ、元生徒会長・学年三位・弱々バスケ部をエースとして全国優勝に導いた、周りからこう呼ばれている。

 『天才・天才零士』

 まあ僕はある人に助けられて恩返しをしたいと思い、努力してきたからここまでいけた、帰ったら電話しないとなぁ。まあこの話はまた今度するか。と言ってる間に卒業式は終盤に。校長先生は不自然な動きをしながら舞台をあがり僕たちに告げた。

「今すぐ教室に戻りなさい! 保護者、来賓の方々は今すぐ帰ってください」

 怒鳴るようにいうからつい腰が抜けそうになったわ。周りの生徒や先生は教室に戻るも保護者や来賓は戸惑っている教室に戻ると誰も触っていないドアや窓が閉まった。僕は閉じ込められたのかと思い、開けようとするが鍵もかかっていないのに閉まらない。壊そうとするも謎のバリアによって不可能だ。正真正銘閉じ込められたようだ。すると突然スピーカーから「今から君たちには異世界に行ってもらうよ」

「おい、どういうことだ!」

 しまった、つい口に出してしまった。

「まあまあ、そのことについては神界という場所に行ってからね。とりあえず1分以内にペア作って、余ったやつは知らないよ。じゃあスタート!」

 え?ちょっと待てや状況が理解できん。とりあえず1歳からの幼馴染とペアを組むか。 

「ペアを組めたね。じゃあ転送しまーす!」

「うわ!」


 床に巨大な紋章が浮かび上がった。先生はどうやら省かれているらしい。すると激しい光と共に僕たちは神界とやらに飛ばされた。そこは、神々が大勢いる。しかも建物が全て浮いているではないか。突然さっき話しかけたやつが話しかけてきた。


「遅れたね、僕の名はオーノルド・フェンリル、この神界を司る王さ。今から君たちはパーティーを組んでもらう。もちろん、君たちが選ぶわけではない。僕が君達の実力を見て選ぶ。そしたら1パーティー4人を作る。そしたら、この下にある王都エンペストに行ってもらう。そのあとは自由にしていい。でもやってもらうことはある。それは魔王退治だ」

「どうして僕らが魔王退治しなきゃいけないんだ」

 僕は質問をするとフェンリルさんは

「僕らではない、組んだパーティーの中で10年間で最も優れたものに魔王退治に行ってもらう。何故君たち医が魔王退治しなければならないかというと、君たちには人族にはこの世界に住む者より強い力を持っている。もともと魔王は人族だ。この話は10年後にしよう。じゃ、選別開始!」

 大体話はわかった。つまり魔王を倒すために10年間修行しろということだな。

「選別は終わったよ。じゃあ王都に転送しまーす。10年経ったら自動的にここに来ることになるから。バイバーイ。」

 唐突すぎてなんだかわからんが、転送された。神界に転送された時と同様なことが起きた。

「ここが王都エンペストか。とりあえずギルドに行く前に自己紹介するか、僕の名は宝城零士、こちらは幼馴染の神成かみなり翔太しょうた。君たちは?」

「私は靏部つるべ火乃香ほのか、でこちらが親友の麻倉あさくら美流みるこれからよろしく」

 自己紹介も終わり僕たちはギルドに行った

「すみませーん。戦術を学ぶところはどこにあるんですか?」

 冒険者として登録する前にまず戦い方が全くわからない。戦などやったことがないからな。するとギルドマスター?が話しかけてきた。

「君たちは戦い方がわからないのか?」

「ええ、田舎に住むものでしてそのようなことは経験がないので…。しかもここに来るのが初めてなんです。」

「まあしょうがない。戦い方を学ぶにはまず冒険者ギルドに行くといいぞ、一応言っとくがパーティーには一番いい組み合わせがある。ソードファイター、ガーディアン、ウィザード、ヒーラーだ。ソードファイターとガーディアンは冒険者ギルドの戦術専用のところに行くといい。ウィザードとヒーラーは魔術専用のところに行くといいぞ、1ヶ月後にここに来い! 頑張れよ!」

「はい!」

 ギルドマスター?はこう告げて奥に行った。言われた通りに冒険者ギルドに行こう。


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