新年
「親子って事になってるから、そういう雰囲気でね。」「うん、分かった。」
エマは旅館は初めてだということで何にでも感動する。とくに温泉旅館の豪華な夕食にはビックリしていた。
食事の後、私はフロントに電話をして「部屋飲みしたいからワインと何かツマミをお願いしたいんだけど、、あとね、娘に何かケーキのような甘い物でも、、あと、コーヒーでも頼めるかなあ。」と注文した。
中居さんと女将さんにチップを渡してあるので何かと対応か良い。注文した物をテーブルに置くと「それでは後はお呼びが無いかぎりこちらには伺いませんので、どうぞごゆっくりなさって下さい。」と、意味有りげにエマの方を見てニコッと微笑んだ。中居が部屋を出ると「ねえ、いまの人、私らを親子だと思ってないよ。何かいやらしい目付きだった。」と言って笑う。
私達の宿は大きな河川に面していて窓から見える夜景が美しい。温泉のお湯で川の水温が高いのか、川いちめんに湯気が立ちこめている。
ワインを飲んだせいでエマの肌はほんのりサクラ色だ。エマは私に寄り掛かり窓の外を眺めている。フワリフワリと雪が舞いながら落ちて来る。その雪を眼で追いながらエマがしみじみと言う「パパと出逢ってなかったら今頃スーパーのトイレで死んでるよ私。あの頃ね、パパに抱いて欲しくて必死だった、、だって抱いてくれないとパパに着いて行く権利が無いでしょう。」と言う。
「今は十分に権利あるよな。」と私が言うと「パパと家族になる権利ある?」と聞く。
「そうだね、、いずれエマは妊娠すると思うんだ。その時は入籍しようかと思っている。俺みたいなジジイで良ければだけどね。」私がそう言うと
「ほんとに! それプロポーズだよね! 私ガキだよ!何にも知らないし何にも出来ないよ。それでも良いの?」と言う。
私は「そのままで良いよ。」とエマを押し倒しキスをした、そしてお酒で上気したエマの身体に唇をはわせた。エマは直ぐに反応し切なそうに喘ぎながら
「妊娠させて、、」と可愛く言った。
エマは愛し合う度に感じやすくなり、いつ誘っても素直に応じてくる。それどころか最近では「パパの為なら何でもするよ、絶対イヤって言わないから、好きにして良いよ、、」と意味深な事を言う。私は冗談半分で「じゃあ全裸になって、、」と言うとエマは素直に服を脱ぐ。私は浴衣の腰紐でエマの両手を前で縛り布団の上に横たえた。「エマ、もっと股を開いて、、」エマは私に見えるように足を開いた。
「オナニーをして俺の目を楽しませてくれ。」私がそう言うとエマは縛られた両手でオナニーを始めた、そしてすぐに感じ始めた。興奮して身体をよじらせ足を閉じる。「ダメだよエマ!足を開いて俺に見えるようにするんだ。」と指示すると「ごめんなさい。」と言って股を開き「これでいいですか?」と声を震わせる。「もっと激しく!もっと感じて!」と命令すると ああ〜!と悲鳴をあげ、脚が震える。
「パパ、ダメ! イッちゃう!!」と身悶えをしながら言う。
「よし!エマ、イッテ良いぞ!」それを聞いてエマは 身体を弓ぞりにしてガクガクと痙攣している。私はエマのそばに行きそっとキスをする。エマは潤んだ瞳で私を見ながら「何でもするから、、」と言う。
私はエマをSだと思っていた。そう思わせる雰囲気があったからだ。しかしそれは昼間の顔だったのだ。最近のエマは夜になると奴隷に変身する。私に全てを投げ出し、私に支配され、私に屈辱されるのを望むのだ。しかしそれはエマの、、女王様としての望みであり、私は彼女の望むような支配者でなくてはならない。彼女の望むストーリーが有り、彼女の好む支配の仕方が有り、彼女の望む虐めかたがあるのだ。私がそれを満たせば、彼女は淫乱な奴隷に変身する。そしてお互いに、決して人には見せない心の神秘に触れ合うのだ。
「エマは来年の4月で成人になるんだぞ。」「え! どうして?」
「法律が変わって18才から成人になるんだよ。もう親の承諾無しで免許も取れるし車も買えるし結婚だってできるんだ。」
「そうなの? じゃあ結婚しようよ。パパと家族になりたいよ。」
「それは無理なんだ、、エマがエマである事を証明する物がないと、、エマは車の免許とかマイナンバーカードとか保険証とかさ、、自分をエマだと証明する物を何も持って無いだろう?!」
「えー、、じゃあどうすれば良いの?!」
「お母さんに電話してエマの住所の転出届を出して貰って、その次に転出証明書を取って貰って、それを俺の住所のある松江の郵便局止めで送って貰いたいんだ。つまりエマの住所を松江の俺の住所に移すんだよ。」
「それだけでいいの?」
「そう、後はエマが転出証明書を持って松江の役場に行って転入届を出せばエマの住民基本台帳が松江市に移るから、後は住民基本台帳カードを作れば運転免許証と同等の身分証明になるんだ。」
「じゃあ、私の住所をパパの所に移して貰えば良いのね。」
「お母さんに、正月明けに手続きをして貰うようにたのめるかなあ。」
「頑張ってみるよ、でもやってくれるかなあ、、」と言ってエマは暗い顔をしている。
「もしもし、私だよ。そう!エマだよ。うん、、うん、それは大丈夫。うん、、、
うん、大丈夫だよ。私今 好きな人と旅行中なの、、うん、。うん、良い人だよ。お金は心配いらないから、大丈夫。うん、、、、そんな事思ってないよ。 違うよ、、お父さんは辞めようって言ったんだよ。私がバカだから、、お父さんとお母さんには仲良くして欲しい、、ほんとうに?! うん、、、そう、一緒に居る人と結婚したいの。だから私の住所を島根の松江市に移して転出証明書を取って欲しいの、そうなんよ、それが有ったら結婚出来るから、うん、詳しい住所はショートメールで送るよ、そう、この電話だから、、うん、分かった、時々電話する。うん、じゃあ又電話するから。」
電話が終わるとエマが私に説明をする。
「転出証明書送ってくれるって、、お母さん、怒ってなかったよ、私の事心配してたって。お父さんとも仲良くしてるみたい、、良かった、私 お母さんの幸せを壊したと思ってたから、、」そこまで話すとエマは急に顔を歪め目から大粒の涙がこぼれた。
「エマ、 おいで!」
私がそう言うとエマは駆け寄って来て私の肩に顔を押しつけた。
「よかったな、エマ。」私がそう言うとエマはうんうんと頷きながら泣いた。
「エマ 、 松江の俺の家に行こう、エマの新しい住所だ。俺、仕事を再開するよ。」
「私にも出来ること有るの?」
「もちろん有るよ。やって欲しい事がある。」
ホームページで事業再開を告知しよう、、取引先は待ってくれてるはずだ、、店の方はエマに任せよう、、多くの人に迷惑を掛けている、、1人づつ会って謝ろう、、私の頭がクルクル回り、私本来の回転数を取り戻してきたようだ。
「エマ、約束して欲しい事があるんだ。俺はエマより30才も年上だから、、俺が亡くなる時は言って欲しい、パパと一緒に暮らせて幸せだったよって。それを約束してくれ。」私がそう言うと
「パパは先に死んだらダメ。女王様に一生 奴隷になるって誓ったでしょう。私が許可してないのに勝手に死ぬなんて、それは 許しません!」と、エマはサラリと言ったのだった。
愛さずにはいられない。 紅色吐息(べにいろといき) @minokkun
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