植物ではなく、一枚の葉を擬人化しての心情がとても感慨深いですね。
これが人間ならば、振られるにしても気持ちを伝えることができます。
でも、葉っぱてあるが故に、想うことはできても、動くこともできない、話すこともできない、表情で伝えることもできない。
なんとも狂おしい片思いですね。
ただ、最後は奇跡的に気持ちが伝えられ、好きな人の手の中で生涯が終えられたという意味では、哀しいながらも良かったと思えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
人あらざるがゆえの一途で無垢な愛というのは王道の要素ではありますが、それゆえ人に届かないのもまた定説なのが、切なくも美しいと思えるのかもしれません。
切ない話にもかかわらず、どこか温かみを感じます。
それは、青年が、また、1枚の葉の心が温もりに満ちているからなのでしょうか。
絶対に叶わない片思い、というテーマ。
現代の日常にも通づるものは、少なからずあると思います。
しかし、叶わないとわかっていても誰かのことを好きでいる時間というものはかけがえのないものなんだ、ということをこの作品から感じました。
作者からの返信
「夏休みレクイエム」に引き続き、こちらの作品も読んでくださり、誠にありがとうございます!
カクヨムWeb小説短編賞2021が丁度あったのと作品欄賑やかしため、「夏休みレクイエム」らと共にサルベージしてきた古い作品だったりします。ですがこうして人の目に触れて読み込んでくださり、更には感想もいただけるというのは、やはり嬉しいですね。
『美しい物語』企画への参加ありがとうございます。
青年への愛を全身で表現しようとする葉っぱの姿がとてもいじらしかったです。朝露の涙など、植物の要素で人間らしさを表現されているのも素敵だと思いました。
最後は枯れた上に捨てられてしまいましたが、一言でも愛情を伝えられて葉っぱも本望だったでしょうね。
優しい物語をありがとうございました。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
企画参加の作品だけでも100以上あり、読んでいくのが大変でしょうに、コメントまでしていただけるとは、ありがたい限りです。