第3話

 目が覚めると薫と同じベッドの中にいた。両手を結んでいた縄は解かれていて、手首の痣だけが昨夜の出来事が現実だったと教えてくれる。


「おはようございます、先輩」


 隣で寝ていた薫が起きた。窓のカーテン越しに刺してくる陽の光が朝を告げていた。


「薫、明けましておめでとう」


 僕は薫の頭を撫でてそう答えた。


「あの……先輩……昨晩は……」

「僕から言わせてよ」


 大きく息を吸って気持ちを込める。


「薫、僕と付き合ってください」

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段階を踏んだ告白のためのショートショート あきかん @Gomibako

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