最終話『覚醒』
翌朝起きた僕は、ひとりベッドで号泣した。
自分を犠牲にして僕らを守ってくれた。
何て愛に溢れた存在なんだ。
まさに父と呼ぶに相応しい存在。
絶対に忘れない。
彼の願いは絶対に叶えなければ。
「すいません、買い物お願いしたいんですが」
「はーい、欲しいものは何?下の売店が10時にならないと開かないから、多分渡せるのは午後とかになると思うけど」
「ノートとペンをお願いします」
「それだけ?」
「はい、それだけ」
「了解」
「お願いします。今とっても必要なんです、ノートとペン」
「そか。じゃあ出来るだけ早く買ってこれるよう頑張るね」
「ありがとうございます」
よし。
退院するまでにやることが沢山だ。
小説『ノックアウトヒューマン(Knock-out Human)』 渡辺羊夢 @watanabeyomu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます