本免学科試験はとにかく忙しない

 前回で教習所生活は終わりましたが、番外編として免許センターで行われる本免学科試験の体験も書いておこうと思います。



 教習所を卒業しても、各地の免許センターで本免学科試験に合格しなければ、免許は交付されません。本免学科試験は、各自で受験しに行く必要があります。


 私が住んでいる地域の免許センターは、電車とバスで1時間弱程度のところにありました。私は午前中の試験を受けることとなり、当日は朝一で免許センターに向かうことに。

 まあ……眠かったですね。しかし、受験するにも色々と手続きを踏まなければならなかったので、嫌でも早めに行った方が良いのです。



 免許センターに着くと、すぐ目の前に行列が。運転免許に関する様々な手続きを行うために来た人々で、中はごった返していました。

 私も同じように並びながら荷物から必要な書類を取り出し、まずは窓口で受験料を支払います。その後、書類の必要事項を記載して適性検査へ。書類の内容確認と視力検査ですね。


 ここまでの流れは、人で揉みくちゃにされているうちに勝手に終わっていました。一応、書類を書いたり、検査を受けたり、本人確認をしたりとしていたのですが、「次の人、次の人、次の人!」と怒涛の勢いで処理されていく感じで、まだ試験を受けてもいないのに、私は既にげっそりしていました……



 適性検査を終えると、試験会場を指示されて、自分の席に着くと少し息がつけました。といっても、これから試験を受けるのですが。

 試験開始時間まで教本や問題集を振り返っていました。そして、試験監督が来ると、これまたキビキビとした口調で注意事項や試験の説明をしていきます。


「おおう、こりゃまた忙しない……」と圧倒されながらも、指示のスピードに合わせて解答用紙の必要事項を埋めていき、試験開始です。途中退席も認められていましたが、私は最後まで残って見直していましたね。



 試験を終えると、免許交付に向けた手続きをしておきます。結果は気にせず、合格発表前に終えておくようにと厳命されましたので、滅茶苦茶焦って免許センターの中をうろちょろしていました。


 手続きを終えて試験会場に戻ると、ようやく合格発表です。自分の番号を見つけた時は、大きく息を吐き出しました。



 ここで、合格者と不合格者が分かれて、免許交付手続きに入ります。

 順番に、免許証に付ける写真を撮っていきます。待機列に並んでいる間に、髪型を直しておくと良いです。座ったら、ほぼ一瞬で撮られますので。

 撮り終えると、また試験会場に戻って免許証が出来上がるまで待機しました。ここでもう、私の頭はだいぶボーっとしていましたね。ひたすら急かされて心身ともに疲れ切っていました。


 最後に、仮免許証や必要書類と引き換えに免許を交付して貰い、本免学科試験は終了です。

 試験会場を出た途端、どっと疲れが押し寄せてきました。ふらふらと覚束ない足取りで免許センターを後にしながら、帰りに何か自分へのご褒美でも買おうと心に誓ったのでした。



 一先ず、本免学科試験はこのような感じでした。


 一つ言えることは、事前に当日の段取りを大まかにでも頭に入れておくと良いです。現場で逐一指示して貰えますが、受験者全員まとめて爆速で処理されていきますので、焦りますし、混乱します。次に何をやるのかくらいは分かっていると少し気が楽になります。あとは、スタッフの指示に従えば大丈夫です。

 また、試験に受かっても免許証を受け取るまでは、引き続き猛スピードで事が進んでいきますので気が抜けませんでした。


 つまりは、疲労感が凄まじいということですね。


 本免学科試験の前日は、ギリギリまで粘って勉強するのも良いですが、早めに寝ることをおすすめします!



 このエッセイが、これから免許取得を目指す方の参考になれば幸いです。

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とある物書きの教習所ライフ 土御門 響 @hibiku1017_scarlet

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