僕の20行くらいの物語り(初夢)

アオヤ

第1話

1月1日の朝、娘の紗名が起きてきた。


「おはよ〜 初夢はいい夢だったかな?」


紗名はボ〜ッとした顔を少しだけ傾けて眠そうに瞼を擦っていた。

そして夢を思い出したようで・・・


「おはよ〜 初夢は変な夢だったよ。」


「エッ! 何が変な夢だったの?」


紗名はお餅をかじりながら語りだした。


「夢の中でゾンビに追いかけられて・・・ 怖かったから東京タワーみたいな高い塔の上に逃げて行ったの。そこで追い詰められて・・・ 下を見たら『タカッ!』って思って・・・ そこからハングライダーで飛んだの。着地した所は誰かの家のベランダで、部屋では誰かがハガキに"当選します様に"とか書いてて・・・ そこで目が覚めたの。」


俺は紗名の夢を頭の中でまとめていくと・・・

ゾンビ?アンデット?

ハガキに"当選します様に"って懸賞生活?


「紗名、これって縁起がいい初夢だよ! 一富士二鷹三茄子いちふじにたかさんなすびって縁起が良い物がみんな入ってる。」


「何それ?」


「一富士=ゾンビ=不死フジ

 二鷹=『タカッ』

 三茄子ナスビ=懸賞生活のなすび

 おめでとう。今年はきっと良い年に成るよ。」

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僕の20行くらいの物語り(初夢) アオヤ @aoyashou

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