タイトルでなんとなく性的なものを想起してしまい避けていたのですが、避けていたのがもったいなかったと思う作品です。そして性的な作品でもありませんでした。
おじさんはおじさんでも痴漢と勘違いされたくないから満員電車では両手を上げてつり革をつかみ、更には女性が来たら降りてしまうようなそんな小市民のおじさんです。
そんなおじさんなのでいざチートをもらっても最強だああああああとなるわけでもなくどうしたもんかと悩みます。そこを仲間たちにやさしく、かつ厳しく見守られながら、おじさん特有のゆったりとしたペースで、だけどものすごい能力を誇るおじさんでもあるので超高速なペースで突っ走ってしまいます。そんな不思議なズレを楽しめる方にお勧めです。
タイトルで避けてはいたのですがこの作品は確かに心がおじさんだからこそこういった穏やかなものになるんだろうなと思います。いい作品です。
TS要素や最強のタグやタイトルでこの作品をスキップしようとしているそこのあなた!
ためしに五、十話読んでみてください(*^^)v
それだけ読めば、この作品の内容が他と一味違うことがわかると思います。表現力が豊かで(私のこの文とは違って)、数百話書いているのにも関わらず、マンネリ化せず、キャラの設計がしっかりしていて全く飽きません。
正直この作品がなんで累計ランキングに入っていないのかわからないくらいです。累計ランキングの作品も拝読しましたが、そちらに引けを取りません。
二度も言いますが、どうかタグやタイトルで避けないでください。私はこの作品をみなさんに読んでもらいたいと心の底から思い、レビューしましたが、他にしたことはありません。本当に登場人物の心情が巧みに描かれていて、ほのぼの系や恋愛系にありがちなマンネリやループも一切なく、すいすい読めちゃいます。
拙い文でお目汚し失礼しました。m(_ _)m
読者である私もおじさんだ。
主人公であるおじさんと似通ったものを持っているからこそ、
作品の世界観にどっぷりと浸かる事ができる。
主人公との剥離が薄いからこそなせる、立体的なストーリー。
おじさんにこそ読んでほしい一作。
もちろんおじさん以外にも読んでもらいたい。
現代社会に生きる人達の多くが抱える悩みを
このおじさんも持っています。
きっと皆さんも、このおじさんと一緒に
悩み苦しみ、そして笑顔になれるはずです。
また、登場するキャラクター達はどれも個性的で、
生き生きとしています。
それも全て、丁寧な心理描写や
互いの関係性をうまく言葉と文字で表している
作者の技量に他なりません。
TS要素もうまく使っており、
TSしたおじさんだからこその面白みがあり、
語るとネタバレになりかねないので語れないのが悔やまれます。
カクヨムで一番の、おすすめ作品です。
女性の身体におじさんが転生、というのは割と話の仕掛けの部分でしかないというか、本質はそこじゃないので安心してお読み下さい。本当に。
他レビューで「タイトルで避けないで」というのがあってそれで読み始めたのですが大正解でした。
・冒険者になって
・強い能力を持ってて
・仲間たちも一緒に成長して
・強い先輩方と出会って
・旅先で新たな仲間が加わって
・大きな手柄を評価されて出世して
・ひょんなことから地位を手に入れて
・でも気軽にあちこち冒険して
・時には国や町を救って
・身分を明かさず水戸黄門してみたりして
そういう「読みたかったファンタジー小説」に長く浸れます。
個人的には、この「異性アバター設定」によって
・おじさん精神が前提となっていることで作者の自然体のまま書きやすい
・主観的な恋愛要素を大幅に避けられるので冒険からシナリオがぶれにくい
……といった辺りが機能していて、非常に良い仕組みだなー、と。
チキンライスのオムライスにカレーソースはかけないで欲しい派なので、冒険物語が逸れやすい恋愛要素って時に大きな邪魔になるんですよね。
そういったものに最初から軽減・無効化のギフトがあるようなものなんで、没入感が剥がれにくい。ファンタジーと相性のいい発明で羨ましい。
毎回がちょうど良い長さで更新されていて、デイリー更新で2年近く続けてるのも異常だとは思いつつ、でもそれに比べてこの星の数と作品フォロワー数は作品の質からすると非常に物足りない数値です。
あと最低3倍ぐらい評価されてほしい。
主人公が理性的で知的な社会人男性思考なところ、しみじみと過去を振り返ったりするところが好きです。
論理的思考ができていて、感情的ではない。落ち着いている人格。お子ちゃまではない…いいですよね、この安心感。
周囲にいるキャラもみんな個性豊かで、可愛いです。たくさんのキャラがわちゃわちゃしてる雰囲気が好きなので、毎回楽しいです。
その世界があって、生きているキャラがいるんだな、って感じさせてくれるんです。すっごくわくわくします。
私はモンタナとノクトが好きです。ラルフも「おいしいポジションではないか、がんばれっ」て言いたくなります。
※最新話まではまだ読んでいません(二百八十一話まで読んだところです)