俺の場違い感が半端じゃない!!
気が付くとそこは宇宙空間っぽいくて、光がキラキラした場所だった。隣には一緒にいたアムルが顔を上げで上空を睨んでいた。
俺も上を見上げると悪魔の翼を対2本羽ばたかせ飛んでいる悪魔がそこにいた。
「おうおうアベル。そんな雑魚を連れてきてどうするんだ?俺の力に変換されるだけだぜ」
「心配しなくて結構です。この人の子は強いですから」
「(ちょ!アムルさん!?俺、あんたたちと比べたら最底辺ですけど!?あの悪魔の頭上見てくださいよ!)」
『無慈悲の悪魔』クロム Lv210
「(レベル差激しすぎですって!俺とのレベル差180ですよ!無理ですって!!)」
「……まぁいい。雑魚は雑魚らしく俺の養分になっときな!!」
俺が無理無理宣言をしていると、悪魔であるクロムが突然消えた。そして次の瞬間、クロムが俺の目の前に現れた。
「へ」
「死んどけ!!」
すると、俺の腹にとてつもない痛みと衝撃が走り、遥か彼方へ吹っ飛ばされる。
―――――――――
『MPの支配者』の効果により、MPを消費してHP1生き残りました
―――――――――
吹っ飛ばされながらアナウンスを聞いた俺は、地面とぶつかり何度もバウンドしながら転がり、ようやく止まる。バウンドした時も『MPの支配者』のおかげで生き残ったがレベル差の理不尽を感じた。
「や、ヤバすぎるだろ。(あの悪魔の攻撃一発しか食らってないのにHPが0になった。何かのスキルか)」
俺が考察しながら立ち上がり、遥か彼方で光と闇がぶつかり合っているのを見つめる。その攻防は激しく、飛ばされた俺のところまで微かだが衝撃が伝わってきた。
そして、その攻防を見つめながらアムルとクロムのHPバーを見るとお互いほんの微かずつではあるがHPが減っているが、アベルのほうが減る速度が速い。
「(とりあえず、俺もここから援護してみるか。当たりかどうかは後にして)」
俺はM40を取り出しスコープで覗いて見るが、あまりに早いので当たる自信はなかったが、二発ほど撃ってみた。
「(………やっぱり当たらないか)」
しかし、注意が引けたのか、黒い闇をまとってクロムがこちらへやってくる。アムルもそれに続いてクロムを追いかける。
俺はすかさず頭を下げ、クロムのパンチから避ける。その後、蹴りを入れてこようとしてきたが、それはアムルにより止められ俺にダメージが来ることはなかった。
「ほぉ、俺のスキル『悪雅の連闘』を食らっておいて生き残っているとは。お前の言う通り食べ応えはありそうだ」
「そんなことはさせません!『アイリスの鏡』!!」
アムルの輝いている剣とクロムの拳が鍔迫り合いを行っている中、アムルがスキルらしいものを唱えると、俺の周りに謎の半透明は鏡が現れた。
「は!『悪魔の手腕:黒』!!」
続けてクロムも唱えクロムの頭上に真っ黒な巨大な腕が現れ、それが俺目がけて落ちてきたが、謎の半透明の鏡によって止められた。
「人の子から離れなれなさい!!」
アムルの剣が一瞬だが輝きが増し、クロムを吹っ飛ばす。その様子を俺は唖然を見ることしかできなかった。
「この『アイリスの鏡』は相手のレベル分を付与した相手のレベルで引いて余ったレベルの回数だけ攻撃から守ってくれるスキルです。貴方はクロムのあのスキルからも生き残り、クロムの攻撃も避けたことを考えると、170以上はあると思いますので30回ほどは耐えてくれます」
「(いえ、自分はただのレベル30の雑魚です)」
「しかし、クロムは連続攻撃を得意としております。しかも、『アイリスの鏡』の効果範囲は広いのでクロムの攻撃を避けても攻撃された判定を食らいます。貴方は先ほどの武器で援護をよろしくお願いします。では!」
「え、あ、援護なんて……はやぇ~」
俺は援護と言われても速すぎて当たらないことを伝えようとしたが、すぐさま飛んで行ってしまった。
「(てか、この『アイリスの鏡』で俺あと180回攻撃食らわないとかチートすぎるだろ。……いや、レベル差が激しかったらそもそも相手にダメージを与えることは困難だから意外と良スキルか。)」
俺は援護とは言ってもどうやって当てようか考えていた。M40の固定ダメージは800だが、当たったところで微々たるものだろう。そもそも当たる気がしない。
「………ん?固定ダメージ………あ!!」
俺はある作戦を思いついた。
「(とりあえず、この作戦を成功させるために援護射撃としますか)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アムルとクロム、逃げて、超逃げて!!
そして皆さんお久しぶりです。身の回りのことが落ち着いたので投稿を再開します。
(……上京って難しいですね)
銃が大好きな俺、銀髪幼女としてファンタジーなVRMMOで暴れます。 将 @kokoasann
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。銃が大好きな俺、銀髪幼女としてファンタジーなVRMMOで暴れます。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます