第5話 来年のことを言えば鬼笑う
未来は誰にもわからない。異世界ファンタジーは空想の世界だけれど、そこにも時間があって未来があって、時々それを操ることができる存在が登場する。今回は時間のない世界を作ることにする。一つ簡単なのは時計のない世界。暦のない世界、まだ一日の区切りがない、なんて。日の出と日の入りが区切りでしょ、と思う。じゃあいっそのこと太陽もなくしていこう。世界は夜になることがない世界になっていくだろう、または夜しかない、ずっと薄暗い?宇宙をそもそも消してしまうか、地球ではないけどどこか違う星にして、太陽があまり届かないようにするか。ほんとなら生き物がいないだけなんだろうけど。そんな世界を妄想していく。
時間の区切りといえば一年が不思議。日本は特に四季があるからわかりやすい。暦は昔から使っているものを、時々直しながら一年の区切りをつける。新年をお祝いする。日が沈んでまた日が上るだけなのに。盛大に。年が進むと時が経つと何が起こるか?成長する、体が大きくなる。草でも木でも森でも。人も大きくなっていく。誕生日を祝う。生まれた日から一年ずつ?きっと何か人としてできることが増える度にお祝いだったんだろう。
人、または生き物が成長する様子を物語にするなら、時間は必要だ。一年後に進んだり、突然過去に飛んだりするのもそのせいだ。または成長しない、閉じ込められているものは老けない。時間の経過をしない。つまりはそういうことなのだ。
年明けこそ鬼笑う 新吉 @bottiti
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