おしるこ

おしるこ

私はこの日も19時の鐘の音と共に学校を出た。

外に出ると、彼は校門の前に鼻をすすりながら私を待っていた。

「奇遇だね。」と彼は言った。

私は百回目の奇遇をあしらう様に歩き出した。

彼は私の隣に並ぶと、私の手に何かをくっつけた。

「それ、冬限定なんだ。」とあなたは言って自分のおしるこの缶を開けた。

あなたの下手な嘘もあなたのそのセンスもあなたへの想いも冬限定なのだろうか。

今日のおしるこは昨日よりも甘い。

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おしるこ @CITRON0724

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