信長のおねーさん。〜戦国最強武将は7歳年上のおねーさんにメロメロです。〜

かなたろー

第1話 吉法師さまは、おっぱいがお好き。

 その男の子は、かごにのってやってきた。瓜をふたつに切った紋様。その中身は5枚の花。織田家の家紋、織田瓜おだうりがバッチリと刻まれた、豪華絢爛ごうかけんらんかごだ。

 こんな、ちっちゃな家になんの用事なんだろう?


 父上はわたしが九つになったころから病で床に伏せった。闘病は、もう一年近くなる。きっと……長くはないんだと思う。

 そんな我が家に、主君のお役に立てていない池田家に、一体に何の用事があるんだろう?


 かごの中から降りてきた男の子は、ほっぺたをぷっくりとふくらませて、「ブッスー」としながら降りてきた。


 しっかりと前髪がある。三歳かな?


 その男の子は、家来の人たちに手を引かれて、わたしの家の敷居をくぐる。

 屋敷では、一段高い座敷に片膝を立てて母上が座っている。床にふせっている父上の代理だ。


 母上の前に通されたその男の子は、母上の前にちょこんと座る。足をぶらんと投げ出して、礼儀なんてあったもんじゃない。


「では、我らは外でまっております」


 男の子をつれてきたふたりのお侍さんは、両のこぶしを床につけて、母上にうやうやしく礼をすると、ドカドカと床を踏み鳴らして去っていった。


 男の子は、さっきからずっと母上の顔を見ている。いや顔じゃないな……もうちょっと下?

 母上は、その男の子に向かって静かに話し始めた。こころなしか、ちょっと緊張している感じがする。


吉法師きっぽうしさま、本日より乳母うばをつとめます、とく、にございます」


 え? 吉法師きっぽうし?? 吉法師きっぽうしって言ったよね!?


 驚いた。織田の親方さまの嫡男じゃない!!

 乳母うば……ってことは、母上が親方さまの嫡男をお育てするの??


「わたくしには、勝三郎かつさぶろうという名の、まだ前髪前の子供がおります。吉法師きっぽうしさまが大好きなちちもたっーーーぷり出ますゆえ、ご満足いただけることでしょう」


 そういうと、母上はおもむろに着物をはだかせて、乳房をあらわにした。


 吉法師きっぽうしさまは、その乳房に吸い寄せられるように、母上の元へと歩いていく。そのまなざしは、母上のとても豊かなおっぱいを真剣に見つめている。

 そして、母上のいる一段高い段差をよじのぼると、母上のおっぱいにむしゃぶりついた。


「ほほほ、まあ、元気なこと」


 ええ? 吉法師きっぽうしさま、もう三歳だよね。前髪だよね。あかちゃんじゃないよね!

 吉法師きっぽうしさまは、母上のおっぱいを夢中になって吸い付いている。その姿は純真なあかちゃんそのもの……ん? なんだかちがくない?? なんだかいやらしくない!? 顔が「むふっ」ってなってない!!??


「あああ、ちょ、ちょっと激しすぎます! あ、あああん!」


 吉法師きっぽうしさまは、よく見たら、おっぱいを飲んでいない! 舐めているんだ! 母上の乳首をものすごい勢いで舐めているんだ!


「はあはあ……だめ……夫にも、貞勝ただかつさまにもこんなに激しく責められたこと……あ、ああ、ああああ!!」


 母上は、ぐったりとして、その場にへたりこんだ。大きく息を弾ませている、母上の大きなおっぱいは、ぶるんぶるんと震えている。そして乳首は、赤く腫れあがっていた。


 吉法師きっぽうしさまは、そんな母上を仁王立ちして見下ろしながら、


「ざんねんじゃ、おぬしのおっぱいも、そんなものか」


 って、手の甲で口をぬぐいながら言った。


 なにこれ?


 吉法師きっぽうしさま、おっぱいをんじゃなくて、目的で吸っているの??

 なに? この助平小僧すけべこぞう!!


 助平小僧すけべこぞうのマセガキ吉法師きっぽうしさまは、わたしを見た。


「むすめ、なを、なんという?」

「やえ……です」

「やえ! おっぱいをみせろ! おまえのおっぱいをすう!」


 え? え?? どういうこと??


吉法師きっぽうしさま、やえは、まだ嫁入り前でございます。乙女にすらなっておりませぬ! 乳母うばをつとめるなど、とてもとても……!!」


 母上が、大慌てで吉法師きっぽうしさまをとめるけど、吉法師きっぽうしさまはかまわずズンズンとわたしの前に近寄ってくる、そして、


「やえ、おっぱいをみせろ! この吉法師きっぽうしにおっぱいをみせろ!

 すわせないと、おまえのちちおやは、せっぷくじゃ!!」


 と、ものすごい形相ですごんできた。


 きゅん!


 え? なにこれ?? なにこの感じ?? わたし、吉法師きっぽうしさまにおっぱいを吸われたがっている??


「さあ。はやくするのじゃ! さあ! さあ!! さあ!!!」


 きーーーゅん!


 え? なにこれ?? なにこの感じ?? わたし、吉法師きっぽうしさまのこと可愛いって思っている??


「なにをしておる、はやくするのじゃ! はやく! はやく!!」


 きーーーーーーーーーーーゅん!


 可愛い! 吉法師きっぽうしさま、めちゃくちゃ可愛い!!

 おっぱいに一生懸命な吉法師きっぽうしさま、めちゃくちゃ可愛い!!!


「なにをしておるのじゃ。じらすでない! やえ! おっぱいをすわせろ! たのむ!!」


 ゾク。


 わたしは、そんな可愛い吉法師きっぽうしさまに、あることばを言いたくなった。でも、そんな言葉とても恐れ多い。下手したら、お家のとりつぶしだ。

 でも……でも……わたしは、どうしても、どうしても、わたしの中に芽生えた欲望を抑えることができなかった。


「うーん……どーしよっかなー♪」

「な、ななな、なんじゃと!!」


 ゾクゾク。


「だってぇ、吉法師きっぽうしさま、おっぱいをいやらしい目的で吸ってるでしょう?」

「ギク!!」


 ゾクゾクゾクゾク。


 ああ、可愛い。うろたえる吉法師きっぽうしさまは、なんて可愛いんだろう。なんて愛くるしいんだろう。


ちちの出ないわたしのおっぱいを吸いたいだなんて……絶対に、いやらしいもくてきとしか考えられないもん。吉法師きっぽうしさま、わたしを、いやらしい目でみてるんだもん! 吉法師きっぽうしさまの助平小僧すけべいこぞう!」

「ギクギクギクギク!!」


 ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクぅうううううう!!


 わたしは、ゾクゾクが止まらなかった、興奮が止まらなかった。だってこんなちっちゃい男の子が、わたしのおっぱいを見たがっているんだもの。吸いたがっているんだもの。いやらしい目的でわたしのことを見ているんだもの。

 そして、そのことをズバリと言い当てられて、うろたえているんだもの。


 可愛い! 吉法師きっぽうしさま、可愛い!!


「うふふ、しょうがないですねえ……でも、ちょっとだけですよ。わたしはまだ乙女になっておりませぬ。乳房も、ようやくほんのりふくらみはじめたばかりです。乱暴に扱われると、壊れてしまうやもしれません」


「そ、そんな、らんぼうはせぬ! わしは、おっぱいをすいなれておるからな!」


 ゾクゾク。ゾクゾクゾクゾクゾクゾクゾクぅうううううう!!


 わたしは、顔を真っ赤にしながら強がりを言う吉法師きっぽうしさまのけなげな可愛らしさに興奮しながら着物をぬいだ。

 吉法師きっぽうしさまの可愛らしいつぶらの瞳が、わたしのおっぱいに釘付けになっている。


 ゾクゾクと興奮で、全身に鳥肌がたっているのがはっきりとわかる。


 吉法師きっぽうしさまは「ゴクリ」と唾をのみこむと、ゆっくり、ゆっくりと近づいてきて、わたしのおっぱいを、ちっちゃな手でやさしくさわった。


「ん……!」


 おもわず、声がもれる。


「しんぱいするでない。わしにゆだねるのじゃ」


 そう言うと、吉法師きっぽうしさまは、わたしの乳首にやさしく舌をはわせた。


「……あん!」

「む、はげしすぎたかの?」

「大丈夫です。つづけて……ください」


 吉法師きっぽうしさまは、やさしくいやらしく、わたしの右乳首を舌でなめて、左乳首を、やさしくいららしく、コリコリと指先でもてあそんだ。


「あ、ああ……ああ……ああぁ……あああぁぁぁぁん!」


 ・

 ・

 ・


 こうして、わたしは、吉法師きっぽうしさまの乳母うばとなった。

 表向きには、母上が乳母うばとなり、母上は〝おおちちさま〟とよばれることになる。

 吉法師きっぽうしさまが、乳を飲むためではなく、助平すけべな目的でおっぱいをすっているのは、母上とわたし、そして吉法師きっぽうしさま、三人だけの秘密だった。

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