出世のために妻の反対を押し切って使者になって殺されたブグラーさん!
慕われていたんですねえ。護衛の矜持もあるのかな。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ブグラーのエピソードをおぼえていただけて、とても嬉しいです。ブグラーの一連の流れというのは、私のお気に入りでもあります。
ブジル君の方は、アクリル板W様の言われている如くですね。使者の旅では同行したので、多少は親しみを持つ間柄にもなっていますし、また往時の戦乱激しい時代柄ゆえ武人としての矜恃も強い。更にティムールにバカにされて。これに輪をかけているのが、ブジルの若さです。
ただ、内実を言えば、その心の動きの背景というのはちゃんと書き込めていません。実際、最初の投稿時(他サイト)は名前さえ決まっていませんでしたから。ただ、本作は登場人物が余りに多く、現行でさえ各人がそれぞれに持つ背景とその展開は渋滞気味です。
それでブジル君は、そこは空白で、読者の想像にお任せしているのが実態です。アクリル板W様が、上記のように想像されたということは、作者の設定とほぼ合っており、良かった、良かった・・・・・・です(笑)。
ブグラーは奥さんの話が印象的で覚えておりましたが、ブジルは誰だったかなと戻り読んでみると、第一部最終話にも出てきていた人でしたね。ここにも仇討ちを為さんとする人が一人いましたか。
それはそうと、前話のコメントにて大変興味深いお話を沢山教えて頂きありがとうございます!
2人の歴史家の話もカンクリとホラズムの対立の件含め興味深く…
そしてトクチャル、まさか禁止されていた略奪をしてしまうとは!この結末は予想していなくて知りもしなかったので、教えて頂きありがたいです。その後のジャラールとチンギスの決戦も気になりますし…!
こうした歴史のエピソードを知るのは大好きで…学生の頃は東洋史専攻だったのもありよく触れていたものの、今はなかなか歴史に触れられる機会も少ないので…
カクヨムでこの作品を読めるだけでなく、コメント欄の方でも色々学ぶことができて大変ありがたいです!(他の方のコメントについても大変勉強になり、読ませていただいております^^)
長文…そして度々のコメント失礼しましたm(*_ _)m
作者からの返信
コメントありがとうございます。
少し種明かしをしますと、『第1部 第30話 問責の使者3』冒頭での、モンゴル人使者2人が争うというのは、他サイト連載中におもいつき、急遽、付け足したエピソードです。
中年の方は、ホジェンド攻めをしたと史料が伝える3人の武将の1人ということで、すぐにスイケトゥ・チェルビに落ち着いたのですが。
若い方はなかなか決まらず、結局、元史が征西に赴いたと伝え、1世代下と想われるブジルさんに白羽の矢が立ったのです。ティムール・マリクとの絡みは私の創作なのです。ところで元史はでたらめなエピソードを伝えていますが、面白いので紹介しますね。
『その陣に臨むごとに、ブジルは奮身力戦。身に数矢を受ける。チンギス自らこれを見て、人にその矢を抜かせた。ブジルは血流が体に満ち(←『血が流れ出て』の誤りかもしれません)、悶え倒れほとんど死にかける。チンギスは牛を1頭連れて来させ、その腹を割かせ、腹の中にブジルを入れ、その血中の熱に(ブジルを)浸すよう命じる。時が移りて(ブジルは)ついに、よみがえる』