エピローグ

 『ガラガラガラガラ..』


 「また一人か。」


人気の少ない店内に、静かに客が訪れカウンターの席へ腰をかけた。


「…あいつはどうしてる」


「……聞きたい?」「..いや、いい。」

全てが終わった

店に来た時点でわかっている筈だった。


「本当に、終わったんだな。」


「終わったよ」


「もう始まらないのか?」


「それはわからない、そのとき次第だよ。」

人は過去から未来へ巡り人生を歩んでいく

その身に起こる出来事は、よくも悪くも人を狂わせ惑わせる。過去の狂気はやがて一つの世界となり、未来を喰らう怪物になる。


「それより早くラーメン食べさせてよ、もう腹がペコペコでさ。」


「..何にする?」


「そうだなぁ。

それじゃあ〝チャーシューメン〟で!」


「お前、昔っからそればっかりだな..。」


                   

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AKARHI アリエッティ @56513

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