第一部から考えると、80万字ちかく読んだみたいです。
そんなに読んでたなんて、自分でもビックリ!(笑)
すごく読みやすくて、三部あわせると大長編であるにも関わらず、読み疲れを感じることは無かった気がします。
しかも、あまり世界観を(わたしが)わかってない本格中華ファンタジーだったのに!
第一部のレビューでも書きましたが、中華モノならではな要素がてんこ盛りなのに読みやすい印象は、最後まで変わりませんでした。
第三部では、ずっと謎だった真白い髪の少女が中華大陸をさまよう理由が明らかになります。
しかも、わたしの大好物な怪異譚の様相も加わって……ワクワク、ドキドキな展開ばかりでした!
終わり方も清々しくて、スッキリ楽しい気分で読み終われました♪
作者様も概要でおっしゃってますが、怪異譚が好きだから三部だけ読みたい!みたいな読み方が出来る構成になっていると思います。
第一部からの登場人物もたくさん登場ますが、小説中で親切にも登場人物の紹介を挟んでくださるので、三部から読んでも置いて行かれる感じはしないと思います。
もちろん第一部と第二部のネタバレになる部分が出て来てはしまいますが、三部を読んでみて気に入ったら第一部と第二部を読んでみるというのも、アリだと個人的には思います!
上記でも書きましたが、たくさんの登場人物がいる物語です。
わたしのおススメの読み方は『萬姜さんに寄り添って読み進める』ですね! 彼女になったつもりで読むと、物語をより深く味わえる気がしました。
白麗シリーズとして、四年の歳月を経て、ついに完結した作品。
最初のシリーズを読ませていただいたとき、その流麗な描写に惚れました。
大人の女性が、ひそかに読んで楽しまれるようにと、作者さまが書かれているように、大人が楽しめる中華風のエンタメ作品です。
ともかく、出てくる人物が魅力的です。
まず、白麗という謎の天界の少女。
本編の主役というより、アイコンです。彼女の周囲で起きる、さまざまな人間的なあまりに人間的な事象を、天上の人ならではの純粋さで超然とした態度で見ています。
英卓、白麗を養う、男気のある人物。彼が、本当に素敵です。
それを取りまく人びと。萬姜、堂鉄などの使用人や家来にも魅力的です。
とくに峰貴文という役者が、ヴィジュアル系のいい男。この男がね、ほんと好きです。
ともかく、お読みください。本当におすすめです。
それから、明千香さま。素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございます。