霊を殺す霊と人を殺したい人

『死の図書館』と呼ばれる場所。そこにはひとりの幽霊が居着いている。
隻眼の美貌の侍の姿をした彼は、悪霊となった霊魂を刈り取ることを生業としていた。
その姿を見ることのできる主人公は、生きている人間の魂を斬ることを依頼するのだが……

コンパクトにまとまられた作品ではありますが、侮るなかれ、油断するなかれ。
ラストに仕込まれた隠し剣にザックリとやれる、シャープな良短編です。