概要
「……貴女に言わなければならないことがあります」
美容院という場所ほど、話すことしかない場所はないと思う。
「いやー、クリスマスイブなんてやることないよねー」
「私は仕事していますけどね」
「それは本当に申し訳ない!」
今日も俺は行きつけの美容院で、いつも指名している美容師さんに髪をカットしてもらっていた。十二月二十四日という、一部の界隈ではテンションが上がる一日かもしれないが、社会人になって数年経ち特に何も色恋沙汰が無い俺にとっては、同じく特に何もいろめき立たない一日でしかなかった。もっというといつも通りでしかない。もしかしたら何かあるかもしれないと思い会社の有給をとっていたが、結局例年通り何もないせいで暇でしかない。
「いやー、クリスマスイブなんてやることないよねー」
「私は仕事していますけどね」
「それは本当に申し訳ない!」
今日も俺は行きつけの美容院で、いつも指名している美容師さんに髪をカットしてもらっていた。十二月二十四日という、一部の界隈ではテンションが上がる一日かもしれないが、社会人になって数年経ち特に何も色恋沙汰が無い俺にとっては、同じく特に何もいろめき立たない一日でしかなかった。もっというといつも通りでしかない。もしかしたら何かあるかもしれないと思い会社の有給をとっていたが、結局例年通り何もないせいで暇でしかない。
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