KACが始まりました。データで見てみます?

 毎年開かれる狂気の祭典KACが3月1日から始まってしまいました。私は去年初めて参加しまして、お題11連発という無茶振りでノーミソがカラッカラになったものです。全然休むヒマないんだもの、ただでさえあわただしい年度末だし花粉症だし

に加えて、お題攻めじゃないですか。小説書きって運動に似たところがあって、ふだん体を動かしていない人間が、いきなりマラソンレースに出場するようなもので、体がついていかないんですよ、体というかノーミソが。KACを体験すると、やはり小説書きは倦まずたゆまず歩き続けていくもんなんだなぁ、などと思いました。うん、珍しくアルコールが入っているせいか、文章が長くなるね(^_^;


↓KACの詳細はコチラ。

https://kakuyomu.jp/special/entry/7th_anniversary


■第1回の作品ジャンル


 お題が「本屋」だけに現代ジャンルが強いです。他のコンテストのように異世界無双状態とはならないところが面白いですね。参加作品数も991作品(締め切り後もなぜかまだ増えている(^^;)と盛況のようです。


ジャンル     作品数

現代ドラマ    275 (27.7%)

現代ファンタジー 216 (21.8%)

恋愛       98 (9.9%)

異世界ファンタジー 91 (9.2%)

SF        64 (6.5%)

ホラー      64 (6.5%)

エッセイ・ノンフィクション 57 (5.8%)

詩・童話・その他 57 (5.8%)

ラブコメ     40 (4.0%)

ミステリー    18 (1.8%)

歴史・時代・伝奇 11 (1.1%)

        計 991作品


■今年は777文字チャレンジがある


 正確にはラッキーセブン賞というそうです。

 去年は4000文字上限という制限があって、ここでも苦労した覚えがあります。今年は上限が撤廃されて最低字数777字に。さらにこの下限を逆手にとって、ラッキーセブン賞ができました。777文字で作品を書くと抽選で77名にAmazonギフトカード500円分がもらえるそうです。これはお手軽ですね。


 というわけで、777文字の作品数を調べてみましょう。まだ第2回の締め切り前ですが、参考までに先ほど集計したデータを掲載しておきます。


○777文字の作品(かっこ内は全体に対する割合)

第1回:236作品 (23.8%)

第2回:217作品 (37.8%)(ただし締め切り前のデータ)


 へー、想像以上に多いですね、ざっくり1/4近くが777文字なんですか。みなさんラッキーセブン賞を狙いにきているようです。


■おまけ:文字数調整を簡単にする裏技


 文字数をピッタリ書きたいとき、正攻法でやるならとにかくボキャブラリ数を増やし、語を入れ替えして字数調整するのが美しいです。それは分かっているんだけど、とにかく手早くやりたいってときには、言葉を替えると一度完成した作品が壊れていくので、残念な気持ちに陥ります。


 作品の雰囲気を変えたくないときや、締め切りまであと10分なんていうとき、簡単に字数調整する方法がありますので、コッソリ公開します。


 それは、原稿を書いている途中に文字数を増減しても支障のない約物やくもの、つまり「ー」とか「!」や「――」あたりを少し多めに入れておくんです。

 で、

・とにかく小説を書きあげる。

・だいたい777字に近いところまで、文章を足し引きする。

 (このとき推敲と校正も同時に済ませておく)

・あとは777字ピッタリになるよう約物を増減して完成。


 この方法で書いているのが「クンちゃん」です(すかさず宣伝w)。

https://kakuyomu.jp/works/16817330653955911173/episodes/16817330653957049068

 この中でお母さんが悲鳴を「きゃあ」とあげるんですけど、ここを最初に「きゃああーーー」って書いておいたんですね。で、最後に調整のため不要な「あ」と「ー」を消して777字にしました。もし字数が足りなければ「ー」をマシマシにして、さらに壮絶な悲鳴にしちゃうわけですw


 当たり前のことですし、すでに実践している方もいらっしゃると思いますが、意外に知らない方がいましたのでご紹介。


 みんなでラッキーセブン賞を狙おう(^_^)/

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