短編賞の中間選考って通過作品数に上限がある?

 カクヨムコンの長編部門は読者選考というルールがあり、有効応募作品の10%ほどが中間選考を通過します(その10%って何基準よ?という話は置いといて)。


 一方、短編賞には読者選考ルールはありませんが、過去のカクヨムコンを見ると、なんとなく明示されていないルールがあるように思えます。


 それがよく言われる作者あたりの通過上限数です。巷では3作とか5作とか言われていますが、去年の中間通過状況を調べるとやはり5作が上限ラインであるかのようにピッタリ揃っています。


 昨年の短編賞で5作通過した作者さんは8名いらっしゃるので、その内訳を見てみましょうか。公開情報なのでお名前を出してもいいかなーとは思いますが、許可を得ていませんし、ご迷惑かも知れないので仮名とさせていただきます。

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2021#nominatedWorks


■昨年の短編賞中間通過5作の作者さんたち


    応募数(通過数)      

   短編小説部門 実話・エッセイ・体験談部門

Aさん 7作 (2作)  3作 (3作)

Bさん 4作 (3作)  2作 (2作)

Cさん 11作 (4作)  1作 (1作)

Dさん 3作 (3作)  2作 (2作)

Eさん 4作 (2作)  3作 (3作)

Fさん 15作 (3作)  2作 (2作)

Gさん 11作 (3作) 3作 (2作)

Hさん 15作 (3作) 2作 (2作)


 ちょいと見にくいので解説します。去年の短編賞は今年と同様に2部門に分かれていました。各部門ごとに応募数と()内に通過数を記載してあります。

 各部門で最大3作かと思いきや、Cさんが短編小説部門で4作通っています。ということは3作縛りはないということになりますね。


 ただし両部門を合計すると、きれいに5作で打ち止めになります。応募数がたくさんあって、しかも★を多数獲得しているにも関わらずです。

 ということは、1作者あたりの上限が5作と決まっているようにも見受けられます。

 今年はどうなるのでしょうか。


■短編賞の中間通過作は


 上のデータをまとめるときに確認したことに★の数があります。

 同じ作者かつ同じ部門内の作品でも、中間通過した作品と★の数(フォロワーを足しても同じ結果)の多寡は必ずしも一致しないのです。


 つまり、短編賞は★の数で足切りされていないことが分かります。

読んで選んでるんでしょうか。これが毎年思うナゾです。←以下で訂正しました。


【追記】

笹 慎さんからのご指摘で、応募要項を見直してみました。

https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2022/detail


 確かに、以下の一文があります。

「読者選考によるランキングを参考に、を行います。」(傍点は筆者による)


 ランキングを参考に、編集部によるふるい分けが行われるんですね。機械的な足切りでないところが嬉しいです。


 また、自分で書いて忘れていた(笑)記事に以下があります。

短編賞中間通過作品データ その1

https://kakuyomu.jp/works/16816927859223023567/episodes/16816927861652827737


 去年は★1桁で12作。★4でも通過しています。ますます希望が持てるデータではないですか。

------追記ここまで。


 読者選考期間も残すところあと4日。

私もヨムヨムに精を出したいと思います(^_^)

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