第4話 自分か友達か、どちらを選ぶ?
君たちは、
「自分が死ぬか友達が死ぬかどっちを選ぶ?」
と聞かれたら
「友達」
と答えられるだろうか?俺は無理だ。なぜって?簡単さ、自分が大好きだからだよ。自分が愛おしくて仕方がない。友達なんて作ろうと思えばいくらでも作れる。だが自分は作れない。自分が死んだら何もかもがなくなってしまう。だからその質問に俺は
「自分が生きる」
と答える。そしてなぜこんな話をしてるかって?なぜなら・・・
「お前たちにチャンスをやろう。一人は開放してやる。だがもうひとりは俺の望みが叶えられるまで一緒だ。唯一の自分か、いくらでも作れる仕事仲間か選ぶんだな」
バイトしてるときに強盗が来たからだよ。しかも人質は俺と同じ大学の女子。ホント勘弁してくれって思ったね。「お前たちにチャンスをやろう」なんていうやつ本当にいたのかと思いながら話聞いてた。バイト仲間の女子、一ノ瀬香菜恵(いちのせかなえ)は
「私を助けなさいよ」
という目でこっちを見てくる。
「やめて、そんな目で俺を見ないでくれ!」
心のなかで叫んだ。
「女は胸がでけえな、犯したら楽しいだろうなぁ!」
一ノ瀬の胸を鷲掴みにして一ノ瀬の耳元で大声を出し、そういった。
「一ノ瀬に触れるな!」
俺は気づいたら一ノ瀬の胸を鷲掴みにしている強盗を殴ってしまっていた。
「クハ・・・クハハハハハハハハハハハハハハハハ!てめぇ俺を殴りやがったな?殴ったバツだ。お前を死ぬまで殴ってやるよぉ!血反吐ぶちまけながら土下座しろ!」
(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!やっちまった、相手は腰にデザートイーグル二丁持ってやがる!なんで見てなかたんだ俺!)
「さて、俺を殴ってきた命知らずの正義のヒーロー振ってる小学生の脳みそよりも退化した脳みそが入ってるクソガキぃ、準備はいいな?」
そう言われデザートイーグルで殴られ意識が朦朧としてきたその時だった。
「警察だ!武器を地面において手を後ろにして跪け!」
強盗に向かって警察は言った。
「誰が通報したぁ!まさか」
強盗が振り向くと一ノ瀬がスマホを持っていた。スマホの画面にはしっかりと
『110』となっていた。
「便所の糞にも満たない雌豚がぁ!お前を犯したあと切り刻んで家畜の餌にでもしてやる!」
と、言いながら警察に取り押さえられていた。
「奉迫君!大丈夫?!頭から血が!鼻からも!」
一ノ瀬が俺を心配してくれた。
「ありがとう一ノ瀬、俺は大丈夫だ。心配すんな。少し・・・ねかせ・・・て・・・」
俺はそこで意識を失った。
Q.一目惚れってアリなのか?! A.アリです! TACUMA @yaminokami
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