第32話 気まぐれなboss
第32話 気まぐれなboss
「ふむ・・・これは素晴らしいな。」
リュール達のいる広場から離れた所で
「今の内に潰しておくか・・・それかこのまま去るか・・・ふむ、少しだけ戯れるとするか。」
クロノスは軽快な足取りでリズムを刻むように広場へと向かっていった。
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「いい技だ!もっと俺たちを楽しませてくれ!」
「・・・何度でも楽しませるよ!」
2人は刃を交え、お互いに消耗していった。鍔迫り合いに持ち込み、まもなく決着がつくそんな中、突如空が陰り、拍手と足音が聞こえ、その場にいた4人は振り返った。
「これはこれは素晴らしい剣技だ!いい
「・・・お前は!なんでお前がここに!」
「ザザ。それが親にする言葉使いか?」
「俺はお前を親だとは思わない!」
「クロノスさん。あなたは何の為に計画を実行するんですか!あなたのせいで罪の無い人達がたくさん死んだんだ!」
「何の為か・・・そうだなぁ・・・いいだろう!私は今気分がいい。特別に教えてやる。腐りきったこの世界を変えるためだ。」
「・・どう言うことですか?」
「簡単な話さ!私がこの世界を支配するんだ!誰も逆らえない恐怖でなぁ!」
クロノスがそう言い放つと彼の足元から複雑な魔法陣が展開された。
「まずはお前達からだ!」
魔法陣に触れていた4人はその場に崩れ落ちた。
「な、なに・・したんだ・・・お前!」
「体が・・・動かない・・・」
「お前らに私の力の一部を見せてやったんだ。感謝するんだぞ?ハハッハハハ!」
「クッ・・クロノス!僕達はあなただけは許さない!」
「私達は最後まで抗うわ!」
「ほほぅ?素晴らしい精神だ。いいだろう!特別に教えてやる。今の魔法は悪夢だよ。今は出力を抑えてるがな?さて、そろそろ眠ってもらおうかね。また会う事があれば楽しみに待っていよう。フハハハハ!」
「ぐっ・・・ま・・て・・・」
4人は魔法にやられ、意識が途絶えた。
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(ああ言ったが出力は抑えてなかった・・・まさか我が一族の弱点、
「コード・ワープ・イン・セーブ」
クロノスはボソッと呪文を唱え、ゲートをくぐり消えていった。
魔王と勇者の混合血兄妹 ファンタジーとラブコメ好きな男子 @murasakitune
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