すれ違いもありつつ進んでいく物語で、最後まで読ませられました。途中エグい表現はありましたが、それも読み進めさせられるようになってます。一つの事実に対して三者の視点からすぐに読めるので、軽い気持ちの読者もノーストレスで次へ次へとページを進めて、三者の事情を理解してさらに物語に没入してしまいます。三者の文量のバランスだけでなく、それぞれのキャラのバランスも素晴らしいです。どういう風に書き進めてるのこの人?! と気になりました。
よくある悪役令嬢的な始まり方かな?と思って読み始めたら、その筆力にどんどん惹きこまれ、ラストが待ちきれなくなっていた作品です。とある侯爵夫人、その夫、そして『あの方』。三者三様の視点から描き出されるものは、豪華絢爛たる貴族社会の、恐るべき闇。華やかに着飾った彼女の、ドレスの下に隠されたものとは。「氷の貴公子」と呼ばれた彼の、想いを寄せる相手とは。すれ違いにすれ違いを重ねた心とその行動はやがて――?ただ一人の視点からでは容易に真相が見えない構成になっているのが見事です。
キャラクターの背景や感情の動きをしっかり書かれていて、またその文章が流れるように上手くてスラスラ読めましたあなたはプロの方でしょうか?(←すみません、回答が欲しいわけではありません)とにかく、作品のクオリティの高さにビックリしました私には描けない世界観なので、尊敬します
緻密に作り込まれた作品は、これぞ小説という面白さがあります。読んでいてゾクゾクするというか--登場人物そのものに成りきれる事が、本物の小説の醍醐味だとボクは思うんですが、読んでいてこの世界を追体験出来る精巧な作品は素晴らしいです。子供に、本を読め!という時には是非この作品も一つ織り交ぜていただけたらと₍ᐡ-᷅ ·̫ -᷄ᐡ₎R指定は、家庭それぞれだと思いますが、ボクは子供がいたら、小学生だとしても読ませておきたい作品でした₍ᐡ-᷅ ·̫ -᷄ᐡ₎ワオン